キャシーの日々ハッテン day.47(2013年5月17日記事)

恋人がいたって息抜きしたい。

「母がトロントに遊びにくるから、数日うちに泊ることになったんだけど」と彼氏の口から突然飛び出した言葉に震えが止まらなかった。ドロドロした昼ドラが大好きだった自分はいつの間にか姑バトル恐怖症になっていたようだ。人生の大事なパートナーである彼氏のお母さんだからこそ関係をこじらせたくあに。彼女が到着する前に、家の中をピカピカに掃除して、プレゼントも用意して、いつでも料理が出せる様に冷蔵庫の中のスペースが無くなるくらい食材を買い準備万端だった。

パニック気味のあたしを見て友人は様々なアドバイスをくれた。「キャシーならきっとどんなお母さんでも気に入ってくれるよ」というお世辞から、「オトナのおもちゃは全部すてるか、誰にも見つかられない所に隠しておきなさい」という実践的な助言や、「姑さんに嫌われたって死にやしないわよ」という冷静な意見まで、聞けば聞く程緊張感は募っていった。私たちがゲイカップルであるということも、お母さんの滞在をより複雑な物にした。「男同士で幸せになれるのか」「もう孫の顔は見れないのか」そんなふ風に心配する親も少なくない。もしもそんな質問をされたらどう説得すれば良いのかを考えなくては行けない。自分の子どもがゲイだと受け入れられない親ならば”嫁姑関係”はもはや絶望的だ。

そんな心配をよそに、蓋を開けてみれば怖いぐらい何事もなかった。彼氏のお母さんはわたしの料理を気に入って、レシピ交換もできたし、用意したプレゼントも喜んでもらえた。帰り際にはサンキューカードまでもらってしまった。きっと運が良かったのだろう。これからはドロドロした昼ドラ鑑賞を少し控える事にするわ。


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