キャシーの日々ハッテン day.62(2014年1月10日記事)

新しい恋人をゲイ友達に紹介しよう

新しい彼氏と付き合いだしたキャシーの女友達は、その彼の友人たちにディナーの席で紹介されることになった。レストランに向かう途中、深刻な顔をした彼は「今日来ている友達の中にレズビアンのカップルもいるから、嫌な顔なんかしないでね」と彼女に忠告したそうだ。そんなことを急に言われた彼女は「彼がゲイやレズビアンに偏見がない人でよかった」と安心した一方で、「こんな忠告をするということは、彼は私に偏見があると思っていたわけ?」と少し複雑な心境になっていた。

こんな時代にトロントのダウンタウンに住んでいれば、ストレートといえどゲイ友達が数人いても珍しくはない。親しい友達にゲイがいない人でも知り合いに1人くらいはいるはずだ。このコラムを読んでいる方もいわばゲイの人を知っているということになる。ただ、ゲイに偏見がある人も年々減ってきてはいるものの、それなりにいる上に、外見だけではわからない。
教養があって優しそうに見える人でも平気でゲイ差別発言をしたりするから、親しい友達にゲイがいる人はゲイ本人よりも神経をすり減らしていることがある。新しい恋人を友達に紹介するのはただでさえ緊張の瞬間なのに、その恋人の口から友達を傷付ける言葉が飛び出してはその場の空気がカチカチに凍ってしまう。そう考えると、彼女に事前に忠告したのはある意味彼の優しさだったのかもしれない。

言われっぱなしのままでは気が収まらない彼女は笑いながら彼にこう言った。「そっちこそ、あなたを私の友達に紹介するときは絶対に嫌な顔をしちゃダメだよ。強烈なキャラ揃いだからお楽しみに」。後日、その彼がキャシーを前にして無言になってしまったお話はまた別の機会に。


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