キャシーの日々ハッテン day.76(2014年8月1日記事)

いつからゲイになったの?

こればかりはどうにも答えられないという質問は誰にでもあるが、キャシーにとって答えに困る質問ナンバーワンはきっと「いつからゲイになったの?」だろう。

「いつから」とかそんな情報を得て何がしたいんだとツッコミ入れたいのを必死に我慢して、記憶を遡って幼いときのことを思い出してみる。
物心ついた頃から同性に惹かれていたのをよく覚えているが、これが生まれ持ったものなのか、突然変異で発祥したのか、ゲイとストレートという選択肢を幼稚園児にして自分の意志で選んだのか、こっちが聞きたいくらいだ。「ゲイになったの?」という部分も非常にややこしい。なったとか、ならないとか、目覚めたとか、そんな言葉で表現できるほど、人間の性ってシンプルじゃない。
そして、数分悩んだ末に口から飛び出す言葉は決まって「わからない」となってしまう。質問をした相手はエイリアンでも見たような不思議そうな顔で「どうして自分のことなのにわからないの?」と返してくる。珍しくため息が溢れる瞬間だ。この質問をひっくり返して「いつからストレートになったの?」と聞けば、ほとんどの人は答えを見つけられない。ストレートであるという当たり前すぎることを疑問視されるのが初めてという人も多い。普段は意識する必要もないような質問にまじめに答えを求められる身になってほしいものだ。

いずれ科学の力で何かが証明されて、世界中が大騒ぎする日が来るかもしれない。しかし、その答えを知りたいのかといえば正直そんなに興味はない。人を思いっきり愛したり、好きなものを食べて美味しいと思ったり、オレンジ色の夕日を見て感動したり、そんな当たり前の気持ちを他人に否定されようが肯定されようが結局は自分次第だからだ。


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