キャシーの日々ハッテン day.83(2014年11月21日記事)

中学生にコンドームをあげるべきか

珍しく中学生向けに性教育を頼まれて、「中学生ってどんなだったっけ」と過去を振り返りながら教室のドアを開けると、子ども達が座っていた。思春期を迎えた中学生の自分を思い出すと、ずいぶんオトナのように思えたが、アラサーになった自分から見た中学生たちは思いのほか幼かった。

授業の終わりに配ろうとコンドームを持ってきたのに、配っていいのか躊躇ってしまった。「今日コンドーム持ってきたんだけど、これ配っていいの?」目の前に座っている生徒に聞いてみる。キラキラ目を輝かせた彼らがコンドームを欲しがらないわけがなく、まったく当てにならない。

隣のクラスで性教育を教える先生に聞くと、中学生には早いという。性教育のイベント企画者に聞くと、全然問題ないという。いったいどっちなのかわからず混乱する横で、「コンドームちょーだい」と必死におねだりする中学生の集団。キャシー大ピンチ。

中学生といえば子どもとオトナの間を彷徨う曖昧な年頃で、セックスに手を出してしまうことも珍しくはない。オトナがいくら情報を遮ったって、彼らは興味があれば探し出す。だから、取り返しのつかないことになるよりは、コンドームを渡して使用法もしっかり教えるべきだと思っている。

しかし、中学生にコンドームを渡して彼らがそれを家に持ち帰れば、保守的な家庭から苦情が来る可能性が出てくる。そうやって性教育自体が問題視されるリスクもある。実際、そうしたバックラッシュは世界各地で起きている。そして、苦しむのは性感染症にかかったり、妊娠する子ども達だ。

結局、学校側から許可をもらって、やっとの思いで待ちわびる生徒達にコンドームを手渡すと、彼らは「水風船バトルだぁ!」と叫びながら走り去った。止めることはできそうにないので、「コンドームで作った水風船はなかなか割れないから痛いぞ!」と大声で忠告してあげた。


<「キャシーの日々ハッテン」一覧へ

<コラム一覧へ