第1回目 現在の不動産事情

2014年3月のToronto Real Estate Board(TREB)での取り引き総数は8081件で、前年同月比+7.2%、平均価格は$557,684.-で+7.8%となりました。リスティング登録件数はマイナス10.0%と低い水準で需要が供給を大きく上回り、価格 を押し上げる傾向が続いています。マーケットに出てから売れるまでの平均日数も短くなっており、買い手にとり厳しい環境に変りはありません。典型的なSeller's Market と言えるでしょう。ただし物件タイプ別に見ますと、2014 年3 月のデタッチ(一戸建て)、セミ・デタッチ(準独立住宅)、タウンハウス(集合住宅)の平均価格は昨年同月比でどれもプラス8%以上と大きく伸びているのに比べ、コンド・アパートメントはプラス4.6%となっており、コンドマーケットの鈍さが目立っています。コンド・アパートメントに関しては、他の物件タイプとはまったく違うマーケットであり、売り出し価格を下回る値で売却される物件も多く見られるのが現状です。


エリア的にはやはりTTC沿線など交通の利便性の高い場所が人気で、その上比較的安価な物件の出るイースト・ヨーク区 の一部からスカボロー区、西側ではジャンクション区周辺も同じ理由で非常に多くの買い手が集まっております。また新線の計画されているエグリントン通り沿いでも、これからの開発を見越しての購入もあり激しく動いています。現時点では不動産ローンの金利が低く抑えられているのも、買い手の購買意欲が強く保たれている1つの理由となっていると思われます。

特にトロント市内ではリスティング数不足に加え、ダウンタウンへのアクセスや買い物など生活上の利便性の要求などもあり、1つの物件に数多くのオファーが集中するケースが目立っています。先日もイースト・ヨーク区のある物件が50万ドル以下で売りに出され、それに対し多くのオファーが集まり、最終的に70万ドルを超す価格で売却されました。そこまで極端でなくとも、現在のマーケット事情では、買い手は競合がある事を想定しておいて間違いはないでしょう。
売り出し価格の20%以上の値で売却されるのも、特に珍しい光景では無くなっています。そのような場合、自分のオファーを出来得る限り魅力的にプレゼンする為に、通常はオファーに入れる建物の住宅診断や不動産ローンに関する条件を外す事が、戦略として必要になってきます。そうした時はオファーを出す前に住宅診断を済ませ、建物の保存状態を把握しておく必要があります。多くの物件はマーケットに出た週の週末に一般向けオープンハウスを行ない、週明けにオファー受け取りとなりますので、時間的な余裕はあまりありません。ご購入を考えられている方は、物件情報の迅速な入手は勿論の事、見学はオープンハウスを待たずに早めに行なう事を強くお勧めします。

 

 

 

<教えてHOMEズ一覧へ

<コラム一覧へ