不動産マーケットに影響する 新ラインの遅れ

2016年10月のTREB取引総数は9,768件となり、昨年同月の8,759件と比べ+11.5%の上昇となりました。平均価格は$762,975で、2015年10月の$630,254から+21.1%と大幅アップを果たしました。それに対して新規リスティング数は+0.9%とわずかに増え、有効リスティング数に至っては-34.7%と大きく後退しています。極度の物件不足による需要と供給のアンバランス、それに起因する購入時の競争が、高い価格上昇を招いているのが見て取れます。平均売却日数は昨年同月比で-27.3%と相変わらずのスピードです。物件タイプ別に平均価格を見ますと、デタッチ(独立住宅)の+25.8%をトップにタウンハウス(集合住宅)が+20.2%、セミデタッチ(準独立住宅)が+17.7%、コンドアパートが+12.5%の順に並びました。

さて今回は、オンタリオ州が運営する公共交通公社Metrolinxとボンバルディア社の関係についてです。ご存じの方も多いと思いますが、ボンバルディア社はケベック州に本社を置く重工業会社で、トロント交通局(TTC)の車両は同社が製造元です。しかし先日Metrolinxは現在締結しているボンバルディア社との契約を解消する可能性を表明しました。この契約は総額77憶ドルにもあがり、現在工事中の新しいラインEglinton Crosstownや今後開発予定のFinch West LRTなどに180車両程度が提供される予定でした。2014年にはEglinton Crosstown向けの試験車両が納車予定でしたが、それすらされたとの情報もありません。今回のMetrolinxの動きは、納車遅れによるLight Rail Transit(LRT)線への悪影響を緩和するためと見られています。水面下では他の製造会社に打診をしているのかも知れません。Eglinton Crosstownの一部は2020年に運行開始する予定でしたが2021年に変更され、このような交通インフラ工事期間の延長や運行開始の遅れは不動産マーケットにも影響を及ぼします。今後の動きが注目されるところですね。

 

 

 

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