トロントの不動産価格上昇の背景とは

2016年12月のTREB取引総数は5,338件となり、前年同月の4,917件と比べ+8.6%上昇しました。平均価格は$730,472となり、2015年12月の$608,714から+20.0%と大きくアップしています。新規リスティング数は-11.3%、また有効リスティング数は-48.1%と半数近くに落ち込みました。2016年は政府のポリシーで需要を抑制する方向が見られましたが、供給を促進する手を打たない限り、このマーケットがバランスを取り戻すのは難しいと考えられます。平均売却日数は前年同月比で-31.0%と、相変わらず動きは非常に速いです。また通年で見ると2016年の平均価格は$729,922となり、2015年から+17.3%と大きく上昇しています。物件タイプ別に平均価格を見ると、タウンハウス(集合住宅)の+23.7%をトップにデタッチ(独立住宅)が+23.1%、セミデタッチ(準独立住宅)が+18.3%、コンドアパートが+16.5%の順に並びました。

さて今回は価格上昇の背景についてお話しましょう。2016年は平均価格の連続上昇20年目を記録しました。海外投資家の影響とよく言われますが、世界規模の市場調査会社であるIPSOSの統計によるとGTAの海外投資家は5%程度に留まっており、マーケットへの影響は限られていると見られています。更に言えば、現在トロントマーケットの需要の約4分の1は居住者の自宅以外への投資で成り立っているとの調査結果もあり、マーケットへの影響は遥かに大きいと言われています。これは不安定な株や金融商品を避け、安定した不動産へ資産の置き場所を変える割合が高くなっているという事でしょう。またカナダロイヤル銀行の報告では、1999年以降のトロントマーケットの伸びの8割以上は①住宅ローンの低金利、②収入増加、③住宅ローン返済に充てられる収入の割合増加、④購入時の家族からの経済的サポート、の四大要素によると結論づけられています。今年のマーケットがどう動くか、これからも注視して行きましょう。

 

 

 

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