買い手と売り手のせめぎ合い

2017年8月のTREB取引総数は6,357件となり、前年8月の9,748件から-34.8%と減少しました。平均価格は$732,292で、昨年同月比で+3.0%の上昇となりました。新規リスティング数は-6.7%、有効リスティング数は+65.0%です。4月の政策介入以降マーケットは明らかにスローダウンしており、平均売却日数は+38.9%となっています。物件タイプ別に平均価格を見ますと、コンドアパートの+21.4%をトップにセミデタッチ(準独立住宅)が+12.1、タウンハウスが+8.9%、最後にデタッチ(独立住宅)が+0.3%の順に並びました。デタッチとその他3タイプの差は歴然です。これまでの勢いのあるマーケットでは多少難あり物件でも買い手が集まったものの、現在のマーケットでは買い手を全く引き寄せられないケースも多々見られます。更にカナダ銀行は政策レート切り上げを行い、各銀行もそれに応じてモーゲージレートを上げています。これは石油価格の上昇に伴い経済状態に応じた対応と読まれており、マーケットに対する影響は限定的との見方がありますが、買い手にとっては考慮すべき点となります。
さて今回はマーケットの売り出し物件数についてお話しましょう。4月以降、有効リスティング数は前年同月比でプラスに転じております。新規リスティング数も4月、5月と大きく増加したものの、その後伸び率が減少し8月でマイナスに転じました。これは買い手マーケットに転じたのを見て、売り手とその予備軍がマーケットに出す時期を遅らせているからだと考えられます。買い手マーケットの売り手の典型的リアクションは売り出し時期をずらす事です。こうした買い手と売り手の思惑がせめぎ合い、状況によって変化し、その強弱の影響が要因ともなりマーケットのバランスが決められて行くわけです。

 

 

 

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