トロントの人口密度と今後の都市開発

2017年12月のTREB取引総数は4,930件で、2016年同月の5,305件から-7.1%の減少となりました。平均価格は$735,021で、2016年12月比で+0.7%の微増でした。新規リスティング数は+51.9%、有効リスティング数は+172.4%となっております。平均売却日数は+35.0%で、買い手は以前より時間をかけ物件探しをする事が出来ます。物件タイプ別に平均価格を見ますと、コンドアパートの+14.4%を筆頭にセミデタッチ(準独立住宅)が+6.7%、タウンハウスが+0.7%、最後にデタッチ(独立住宅)が-2.5%となりました。特にデタッチマーケットが不安定なようですが、これは過去のバンクーバーで起こった事から見ても政府介入後の状態として予測の範囲無いと言えます。ただし、年明けから施行されたモーゲージ規制により、20%からそれ以上のダウンペイメントで購入するバイヤーに対して、高い利率でのストレステスト審査が課せられます。このバイヤー層は全体の3分の2以上を占めると言われ、影響は広範囲に渡る可能性もあります。しかし個人の許容範囲ギリギリで借入するバイヤーも限られ、実際の影響は未知数です。
話は変わりますが、BC州のシンクタンクFraser Instituteは、トロントの人口密度増加と都市開発にはまだ余裕があるとの調査結果を発表しました。調査と統計方法により結果に差が出る事はありますが、ロンドンやNYの平方キロあたりの人口密度はトロントの2.5倍近く、東京に至っては3.3倍程度との数値も出ています。密度上昇=不動産価格上昇とも言い切れず、また高層マンションだけが密度を高める手段でも無いと調査は結論づけています。また生活水準と人口密度の関係も確立されているとは言えません。政府方針でトロントの人口密度を高める方向にありますが、どのような都市が形づくられるか非常に興味深いところですね。

 


■2015年12月から2017年12月までの平均販売価格推移(出典:TREB)
※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

 


<教えてHOMEズ一覧へ

<コラム一覧へ