カナダ イミグレ ビザ日本から派遣される駐在員に必要とされるビザについて

日本から派遣される駐在員に必要とされるビザについて

(2011年9月16日記事)

 

 

 

カナダのイミグレ・ビザに関する3択問題で
あなたの知識を深めよう!

文/上原 敏靖

質問


今月は日本から派遣される駐在員に必要とされるビザについて、よくある質問を取り上げました。以下のうち正しい考え方はどれでしょうか。

 

 

 

ケース(1)
トロントの日系企業A社は新規事業進出にあたり、その分野の専門家を急遽雇用することにした。LMO (Labour Market Opinion) の煩わしい手続きを経なくて済むように、本社に採用活動を委託し採用された者を駐在員として迎えようと考えている。

ケース(2)
娘を連れて観光ビザでカナダに入国したBさん。娘を小学校に入学させたいため相談したところ、学生ビザが必要とのこと。知人の駐在員Cさんの小学生の子どもは学生ビザを保有していないので、Cさんの子どもは違法ではないかと思う。

ケース(3)
本社から、社員2名に北米市場でのマーケティング業務を学ばせるために3か月間無償トレーニングを提供して欲しいとの要請を受けた。その間の給与は本社から支給されるという。この場合ワークパーミットは原則として必要ないと考えてよい。


解答・解説

まず、駐在員用のワークパーミットの発行についてはそのポジションが限られており、エグゼクティブ、またはシニアマネージャー (最長7年)と、スペシャリスト(最長5年)のみに発行されると規定されています。更に駐在員として派遣されるには、その派遣元において申請前の3年間のうち1年以上フルタイムで働いていること、及び、駐在のポジションと同様のポジションであることが必要です。従って(1)のように、採用して即派遣する場合は、仮に他の企業で職務経験があったとしても駐在員としてのワークパーミット申請は却下される恐れがあります。次に、駐在員の子どものように親のどちらかがワークパーミットを保有する場合は、本人は小学校、セカンダリースクールに学生ビザなしで通うことができます。一方、親がビジターステータスの場合、その子どもには学生ビザが必要となるので注意が必要です。最後に(3)は、3か月のトレーニンング目的の親会社から子会社への派遣であり、しかもその間の報酬は派遣元の親会社から支払われるという条件においては、トレーニングの内容にもよりますが通常ワークパーミットは不要です。その代わり、ビジネスビジターとしてのステータスを空港で申請することになります。従って正しい回答は(3)のみとなります。