カナダ イミグレ ビザワークパーミット申請に必要なLMO(Labour Market Opinion )の取得可能性について

ワークパーミット申請に必要なLMO(Labour Market Opinion)の取得可能性について

(2011年10月21日記事)

 

 

 

カナダのイミグレ・ビザに関する3択問題で
あなたの知識を深めよう!

文/上原 敏靖

質問


ワークパーミット申請に必要なLMO(Labour Market Opinion)の取得可能性について考えるためのケースを作りました。問題なくLMOが取得できそうなケースはどれでしょうか。

 

 

 

ケース(1)
ワーキングホリデービザでホテルのベッドメーキングの仕事に携わるAさん。雇用主はビザの延長をサポートしてくれということだが、書類は全て自分で準備するように言われた。以前にLMOを申請したことはないようだ。

ケース(2)
LMO承認のワークパーミットがあり、レストランで働くBさんはビザ延長を希望している。問題は実際の賃金がオファーレターの金額より遥かに低いことと、今年T4を発行してもらえずタックスリターンもしていないことである。

ケース(3)
ワーキングホリデービザでディッシュウォッシャーとして働くCさん。ビザ延長のサポートを約束した雇用主は実際にはあまり乗り気でないのか申請作業が一向に進まない。コンサルタントを雇って、雇用主に作業を早めてもらおうと考えている。


解答・解説

今年4月の移民法改正によってLMOの取得要件が厳しくなり、要求される情報量の増加とプロセスタイムの長期化が顕著となっています。また、LMOのプロセスは本来、雇用主のイニシアティブによって進められるものですが、その点を誤解するケースも散見されます。今回の各ケースは全てLMOの取得が難しそうなケースです。まず(1)のケースは、ベッドメーキングのように長期のトレーニングを必要としないスキルの仕事は、残念ながら現在の景気動向を考慮すると許可される可能性がかなり低いと考えられます。また、書類は本来雇用主が作成するものなので、雇用主がLMOの申請要件や手続きの理解を就労者に丸投げしている場合はかなりの危険信号と言えます。(2)のケースは雇用主が約束した就労条件を遵守していないことが明らかであり、オフィサーからこの点を突かれた場合に正当な申し開きができないと却下につながります。そして、最後のケースは雇用主にサポートの意思が希薄または優先順位が低い場合です。この場合、コンサルタントを雇っても会社の方針や優先順位を変えたり、雇用主に無理強いすることはできないので、結局徒労に終わる可能性が高いと言えます。まずは雇用主とよく話し合って、どの程度本気なのかを見極めることが重要だと思われます。