カナダのビザ&移民事情

Vol.6
"うっかり" 法律違反を避けるために

(2014年9月5日記事)

 

今月は、ステータスの延長や変更をする際に関わってくる

「インプライドステータス」について説明します。


カナダの一時滞在者がステータスの延長や変更をする際に、避けて通れないのがインプライドステータスのルールだ。インプライドステータスとは、一時滞在者が現在保有するステータスが失効する前にステータスの延長申請をしていれば、現在のステータスが満期となった後も合法的にカナダに滞在できるというもの。しかしながら、この一見単純なルールも都合よく解釈されたり誤解されやすいので注意が必要だ。

まず、同じステータスで滞在を延長する場合。よくあるのがワーキングホリデービザ保有者がLMIA(Labour Market Impact Assessment)の必要なワークパーミットを申請する場合、いつまで合法的に働けるかという問題だ。ワーキングホリデービザは1年限りの就労許可証であるが、CICはインプライドステータスの適用を認めている。従ってワーキングホリデービザに記載された条件に従っている限り、延長申請中も合法的に就労できる。

では申請中にLMIAが却下された場合はどうなるのか。LMIAはステータスとは無関係なので、LMIA却下に続いてワークパーミット却下のレターが発行されるまでは合法的に働ける。将来永住権申請を計画している場合は、合法的に働いた期間だけが考慮されることも覚えておこう。

次にステータスを変更する場合。例えば、ワーキングホリデービザ保有者がカナダ国内でスタディーパーミットやビジターに切り替える場合、新しい許可証が発行されるまで就労を続けることができるかどうか。この場合は現在のステータスが満期となった時点で直ちに就労を停止しなければならず、またスタディーパーミットが発行されるまでは就学も開始できない。

インプライドステータスが適用されて合法的に滞在はできるものの、その間の活動に一定の制約がある。最後にインプライドステータス中にカナダ国外に出て再入国する場合。例えばワークパーミットの延長申請中に出国した場合だが、出国によって直ちに延長申請が無効になることはない。再入国の際のシナリオとしては、カナダ不在中に新しいワークパーミットが発行されていた場合はそのまま就労者として入国を許可され、まだ審査が終了していない場合は空港で審査を受けるか、ビジターでの入国を許可(または拒否)される。ビジターで入国した場合は、当然新しいワークパーミットが届くまで就労できなくなる。

以上がインプライドステータスに関して押さえておきたい点だ。ルールを知らずにうっかり移民法違反を犯していないように注意したい。

 


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