カナダのビザ&移民事情

Vol.7
ケベック州の移民プログラムが大人気のワケ

(2014年10月3日記事)

 

今月はケベック州の移民プログラムについてご説明します。


現在カナダ移民のカテゴリーは各州のプログラムを含め60以上のオプションがあるといわれているが、カナダでの就労経験やジョブオファーなしで申請可能なプログラムとなると極端にその数は少なくなる。連邦政府のプログラムではスキルワーカーの50の指定職種の該当者、またはカナダの博士号取得者などに限られ、また、州レベルでも修士号、博士号取得者を対象とするプログラム以外は、ほぼ全て打ち切られた。

しかし、ケベック州では例外的に現在も留学後に“ジョブオファーなし”で応募できるプログラムが存在する。

先日ケベック州でも、ケベックスキルワーカー(QSW)の申請者数が最大受付数6500に達し、新規申請書の受付を停止したと報じられた。しかし実は、ケベック州で特定のVocational Trainingプログラムを履修後に移民申請をする留学生の申請書は、別枠で引き続き受け付けられている。

QSWはポイント制なので、教育のポイント以外に職歴や年齢、語学力などを点数化して規定値を超えれば面接に進むことができる。フランス語が一定レベル以上でなくてもCSQ(ケベック州政府の承認)を取得できる可能性があるが、配偶者やパートナーがいる場合はその人たちの資格も評価される。そのため結果的に不利に働く場合があること、また、現在未審査ファイルが増加しプロセスタイムが長期化しているのが難点である。

一方、もうひとつのプログラムであるケベック経験クラス(PEQ)は、1800時間以上のVocational Trainingプログラムを履修し、並行して政府の認可したフランス語コースでB2(中級の上)レベルのクラスを修了すれば、TEF等の公的機関による試験を受けずに申請資格を取得できる。

このプログラムは面接免除であり、申請から約1か月でCSQが下り、その後速やかに連邦政府の審査に進むことになる。尚、このプログラムの履修者はオフキャンパスでの就労が認められており、卒業後3年間のPost Graduation Work Permitが取得可能なため、カナダ永住権が下りるまで就労しながら待つことができる。

いずれにしても、カナダ永住権を取得できるなら留学してもいいという人たちが、世界中からケベックに駆け込み始めている。“いつ起こるか予想のつかないプログラムの変更”というリスクは常に存在するにしても、上手くいけばカナダ永住権を取得、最低でもスキルや第二外国語を身につけられると考えれば、人によってはコストや労力をかける価値があるのかもしれない。

 


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