カナダのビザ&移民事情

Vol.8
移民申請のために学生ビザを有効活用

(2014年11月7日記事)

 

今月はスタディーパーミット(通称、学生ビザ)を、将来の移民申請に繋げるための留意点について考えます。


現在カナダの移民申請においてはカナダ国内での就労経験が重視されている。しかし、外国人一時就労者プログラム(TFWP)が改定されたことによって、雇用主の名前の入ったワークパーミット取得が極めて困難な事態となり、移民申請資格を得るために必要な就労経験を積む機会が著しく狭められた。

そのため、学生が申請できるオープンワークパーミットを移民申請に有効活用することがよりいっそう重要となっている。ではどのような点に気をつけたらいいだろうか。

まず卒業後に取得できるオープンワークパーミット(PGWP)だが、このパーミットの発行は一部を除いて公立のカレッジか大学を卒業することが必要となる。また、最大3年間のPGWPを取得するには2年以上のプログラムを選択する必要のある点は従来と何ら変わりない。しかし、今年の6月から移民局のウェブサイトに公開されている学生ビザを申請できる教育機関(DLI)のリストにはESLやプライベートカレッジも含まれているので注意が必要だ。

また、インターンシップが修了要件に含まれるプログラムを履修することによってインターンシップのワークパーミットを取得できる。しかし、それは連邦スキルワーカー(FSW)では有効だが、カナダ経験クラス(CEC)の申請ではカウントすることができないことは覚えておきたい。

一方、留学生の配偶者やコモンローパートナーが申請できるオープンワークパーミットには意外と無視できないメリットがある。配偶者やパートナーが留学生として取得した学生ビザと本人が同期間得られるオープンワークパーミットを使って、移民申請に必要な就労経験を積むことが可能だ。留学生が卒業後PGWPでスキルワーカーの職種で就労を開始した場合は、その配偶者やパートナーも引き続きオープンワークパーミットを申請できる。

最後に、学校のプログラムの選択が重要であることは言うまでもない。卒業後にカナダ人でさえ就職先をみつけるのが難しい分野のプログラムや、仮に就職先が見つかってもスーパーバイザーレベルでないとスキルワーカーとして認められない旅行関係などは、移民申請を最終目的とする場合は避けるべきだろう。運やタイミングに左右されることの多い昨今の移民申請だが、現在のルールを正確に理解し、これをうまく利用することが必要だ。

 


<カナダのビザ&移民事情一覧へ

<コラム一覧へ