カナダのビザ&移民事情

Vol.11
外国人雇用の手段として注目! 駐在員の就労許可証

(2015年2月6日記事)

 

今月はカナダの日系企業が駐在員を受け入れる際に必要な、就労許可証について説明します。


カナダ企業は経営効率を高め国際市場における競争力を向上させるために、資本関係にあるカナダ在外企業の就労者を企業駐在員として迎えることができる。就労許可証の取得には通常Labour Market Impact Assessment(LMIA)が必要だが、昨年このLMIAの審査基準が厳しくなった。そのため、LMIAが免除される企業駐在員用の就労許可証が外国人雇用の手段として注目されている。

企業駐在員として就労許可証を取得できるポジションとして、まずあげられるのがエグゼクティブ(幹部職)とシニアマネージャー及びファンクショナルマネージャーだ。シニアマネージャーというのは、大きな組織のある一部門を統括したり、他のマネージャーやスーパーバイザーを管理・監督するポジションのこと。一方、ファンクショナルマネージャーは、必ずしも部下を持つ必要はないが、企業のある重要な機能を果たし日々のオペレーションの決定権を持つポジションだ。これら3つのポジションは最長7年まで駐在できる。

駐在員として就労できるもう1つのポジションは、専門的知識の保有者(Specialized Knowledge Worker)。昨年Specialized knowledgeについて、「専門知識は高度かつ企業固有のものでなくてはならない」と再定義された。この解釈は難しいが、単に高度な知識では不十分で、カナダの労働市場ではもちろん、派遣元企業内部ですら限られた人のみが知る企業独自の製品やサービス、プロセスに関する知識であり、短期間で容易に移転することが不可能なものとされる。例えば、高度にカスタマイズされた新製品の開発者などだ。賃金については、カナダにおける当該ポジションの中間賃金を上回る必要があり、最長5年間の駐在ができる。

申請方法は3種類ある。1つめは、在外カナダ大使館に駐在員用の就労許可証を申請し、発行されたLetter of Introductionを入国の際に空港で提示し就労許可証を発行してもらう方法。次にカナダ雇用主がTemporary Foreign Worker Unit(TFWU)にLMIA免除のための申請を行ない、Opinion Letterを取得してから空港で申請する方法。3つめが大使館やTFWUを通さずに直接空港で申請する方法だ。最後の方法は、日本国籍者のようなカナダのビザ免除国出身者で健康診断の不要なポジションを申請する場合に有効だ。いずれの方法にも一長一短があるのでケースに応じて検討してほしい。

 


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