カナダのビザ&移民事情

Vol.49
永住権の有効化手続き

(2018年4月13日記事)

 

永住権の発行通知COPR取得後のランディング手続きにおける留意点

永住権の発行通知であるConfirmation of Permanent Residence(COPR)を受け取ると、ついこちらも「おめでとうございます!」などというメールを送ってしまい、クライアントの方も永住権取得までの全プロセスが完了したような錯覚に陥いることがある。しかしながら、COPRを有効化するための手続きを完了し最終的にPRカードが届くまでは、一連のプロセスは完了していないことを肝に銘じるべきかもしれない。今回はCOPR取得後の留意点について取り上げる。

ランディング手続きの3つの方法
COPRが発行されると一定期間内に有効化、いわゆるランディングの手続きをとり、ステータスを一時滞在者から永住者に変更することが必要となる。この手続きは陸路ボーダー、空港のイミグレーション、国内オフィスのいずれかで行なわれる。なお、最近はスパムを思わせるメールが移民局から流れてきて、それによると電話によるランディングというパイロットプロジェクトもあるようだが、まだ一般的ではないので怖くておすすめできない。
それぞれ一長一短があり、陸路ボーダー、ナイアガラオフィスについてはクライアントからの最新情報によると、「火曜日から木曜日の午前8時から午後5時までしか現在営業しておらず、8時ちょうどに着いた際には10組ほど待っていて、手続き終了に2時間半かかった」ということである。以前はよくCOPRを受け取った日の週末にボーダーですぐにランディング手続きを完了するという形が多かったが、現在はかなり事情が異なっている。CBSAのウェブサイトには、ナイアガラオフィスのイミグレーションサービスは週7日24時間提供などと書かれているだけなので、こうした情報は大変ありがたい。
空港のイミグレーションについては、直接空港に行ったら手続きをしてくれるというわけではなく、一度カナダを出国し再入国しなければならない。近日中に海外旅行を計画されている場合はこの方法が推奨される。ただし、注意しなくてはいけないのは、IRCCのサイトのQ&Aで〈Q:I have a Confirmation of Permanent Residence (COPR) and will travel to Canada. Do I need an eTA? A:No. If you are from a visa-exempt country and have a Confirmation of Permanent Residence document, you don’t need an eTA.〉などと書かれているが、羽田空港の某航空会社のチェックインカウンターではこれが通用しない。PRカードかeTAのない人は、断固として搭乗を拒否されてしまうようだ。
最後に国内オフィスでランディングする方法であるが、アポイントの日時が指定されてしまうことが難点ではあるが、最近のクライアントの例(エトビコオフィス)では、リクエストから約1週間後には、発行日から1週間後の日時を指定した通知が送られてきた。しかしながら、その通知には、〈Failure to appear for this interview may be interpreted as evidence that you are no longer seeking permanent residence in Canada, and your file may be closed accordingly.〉などと恐ろしいことが書かれている。クライアントからの情報では「指定時間に到着し40分ほどの待ち時間があったが、プロセス自体は15分程で終了した」ということである。

PRカードの受け取り
ドが送られてくるのを待つだけということになる。PRカードの現在のプロセスタイムは60日程度となっているので、PRカードなしで出国日を迎えないように、ランディング後の海外旅行の日程は余裕を持って計画しなければならない。さらに、移民局から突然「PRカード用の写真のスペックがあっていないので、プロセスできない。再送してください」などという通知が送られてくることがある。こうなると、例えば現在日本在住でランディング手続きのためにカナダに入国し、友人宅などを現在の居住先として申告し(PRカードはカナダ国外には郵送されないため)、帰国してしまった場合の対応が厄介である。写真の裏にはスタジオ名とその住所を記載するよう指示されている。
永住権取得プロセスの中でCOPR発行はまさにゴール寸前と言えるが、永住権有効化とそれに続PRカード取得までは、くれぐれも油断することなく手続きを完了して欲しいと思う。

 


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