いのちを生きる心と身体 (2016年1月8日記事)



その1:わたしって誰?

Bits読者の皆さま、はじめまして! 2016年新春号より健康に関するコラムを書かせていただくマーナ豊澤英子です。大分県の佐伯湾に浮かぶ大入島(おおにゅうじま)生まれ。沖ゆく船を眺めながら、「この海の向こうにはどんな世界があるのかしら? 行ってみたいな」と、いつも夢見る少女でした。

沿岸を散歩していた6歳のある日、周囲の騒々しさにふと我に返ると、後ろを付いてきていたはずの兄と弟が海に落ちていたのです! 赤毛のアンのように創造の翼を広げ、その世界に没頭していた私は、大人たちの大騒ぎさえ気づいていませんでした(笑)。そんな私だからでしょうか…人生の旅を重ねながら、広い海原を超えて、とうとうアンの物語の国カナダへ漂着しました!

明治生まれの父は、「英子、世界は広い。男だろうが女だろうが、やりたいことがあればどこへでも行けるよ」と、よく語ってくれました。苦しみ、悲しみや高い壁、例えどんなことがあろうとも、人には平等に無限の世界があり、そこに自身の道を、何かを、創り出していくことができるのです。

そのためには、何と言っても心(精神)と身体が資本ですよね。日々の生活ではほとんど意識していないかもしれませんが、心と身体がハーモニーを奏でながら、人はその恒常性を保っている生き物なのです。細胞や遺伝子レベル、生命メカニズムなど、科学的な研究は飛躍的に進歩しています。それでも今なお、人は神秘に満ちています。わたしって誰? わたしとあなたはなぜ違うの? 健康ってなに? …答えのでない不思議に満ち溢れています。

“心と身体でハーモニーを奏でる”と言えば、歌ったり、踊ったりのわたしの日々も生きることを支える大きな要素になっています。 

このコラムを通して皆さまと健康を語ることは、自らの価値観、世界観、そして死生観を赤裸々にしていく過程そのもの、と考えています。自分自身をさらけ出して、言葉にこめたい(健康を語りたい)と思っています。クリニカルナース&大学教員として培ってきた知識や経験が少しでも皆様のお役にたてるよう願っています。

皆さまにとって、新しい年が健やかで幸せでありますようにお祈りいたします。


「いのちを生きる心と身体」一覧へ

<コラム一覧へ