いのちを生きる心と身体 (2016年6月3日記事)



その6:乳がんの自己チェック & 検査を!

先日、カリブ海のセントルイス島へ出かけました。職業柄、現地の方々との話題はついつい健康問題に。ホテルのスパでの出来事です。「友人や知人が乳がんで次々と亡くなり、とても怖い。医療費は高いし、検診制度は十分でない」と、女性職員たちは真剣な表情。そこで、早期発見のための自己チェックを指導しました。

4月号で述べた方法をもう一度繰り返します。右胸をチェックする際は右手をあげ、左手のひらで右胸全体を左右に数回、上下に数回、そして円陣を描くようにまんべんなく触わり、最後にわきの下をチェック。左胸の場合は左手をあげ、右手のひらで同様に。シャワーや入浴時、あるいは寝た状態で行ないます。左右の形の違い、分泌物にも注意しましょう。

乳がんの進行度には「非浸潤がん(乳管や小葉に留まっているがん)」と「浸潤がん(それらの外側に広がっているがん)」があります。非浸潤がんを自己チェックで早期発見するのは難しいですが、続けていれば大きくなる前に見つけられます。乳がんは時間をかけて進行するので、自己チェックはとても重要です。30代からは自己チェックを習慣化しましょう。

何といっても早期発見には検査が欠かせません! 乳がん年齢と言われる40歳の誕生日を迎えたら、必ず医師による視触診とマンモグラフィー(エックス線検査)をしてください。異常があれば超音波検査、MRI、細胞診などが行なわれます。家族歴がある人はより若い時から心がけましょう。

がん検査の目的は初期のがんを見つけて、適切な治療で治すことです。ある人は「がんになったらなったで、その時に考えればいい」と言います。ところが、本人が思うようにはならないものです。手術をするか、放射線治療になるか、薬物治療になるか、それらを併用する治療になるかは、進行度や年齢により異なります。進行したがんであればあるほど、次々と実施される治療に伴うさまざまな副作用が予想されます。

現在の進んだ検査機器を利用せずに、苦しみ、命を失うのはもったいないと思いませんか? 乳がん、子宮がん、胃がん、肺がん、直腸がん検査は広く行なわれていて、早期発見ができます。がんの発見が早いか遅いかで、あなたと家族の人生は大きく変わります。是非、乳がん自己チェックの習慣化と検査を!






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