いのちを生きる心と身体 (2016年12月2日記事)



その12:ドライアイがやってきた~~~!

カナダへ移住して1年目の冬、突然両目にものすごい痛みが! 経験したことのない痛みに一体全体なにが起こったのかとビックリしました。目を開けていられないため何もできず、音楽を聴いて過ごすしかなすすべはありませんでした。湿度の高い日本から乾燥した国へ。その急激な変化に身体の至る所が適応しよう、とアップアップしていた時期でした。

受診するとドライアイでした。目の表面(角膜と結膜)を潤す働きが低下し、目の表面が乾燥した状態です。涙がバリアの働きをしているのですが、その量が減少したり、成分が変わったりしてドライアイが生じます。男性より女性に多くみられ、中高年になって増加します。

目が乾く、涙が出る、ゴロゴロ・ショボショボする、疲れる、かすむ、まぶしく感じる、開けていられない、痛いなど種々の症状がみられます。ドライアイには涙の量が減る涙液減少型と、涙が蒸発しやすくなる蒸発亢進型の2種類があります。後者は若い人に多く、パソコンやスマホなどを長時間使っている人やコンタクトレンズ使用者によくみられます。

私の場合、涙の量を調べる検査(シルマーテスト:ろ紙を目じりに5分ほど挟んで、涙でぬれた長さを測定)を受けると、中高年によくみられるように涙線の働きが衰えて涙の量が減っていました。染色検査をしてみると、目の表面の傷が染色され、ドライアイの兆候が現れていました。

近年、新型ドライアイとして注目されているのがBUT(ブレイクアップタイプ)短縮型! まばたきしたあと10秒ほど涙の膜は保たれているのですが、このタイプでは目を開いた途端すぐに涙の膜が途切れて、痛みが起こります。短時間目を開けているだけで痛むのが特徴。原因不明で、若い人に多いです。

さて、治療は点眼薬が中心。従来は人工涙液とヒアルロン酸ナトリウムが主でした。人工涙液は目の表面を潤し、ヒアルロン酸ナトリウムは保水機能により乾燥を防ぎます。最近、涙の成分を増やすことが可能な新薬が開発され、私のドライアイに対してはヒアルロン酸ナトリウムと新薬2種類が処方されました。点眼の期間や回数は病像や併用薬などにより異なるので、医師の指示に従いましょう!




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