いのちを生きる心と身体 (2017年5月5日記事)



その17:むくみが気になりますか?

「リンパの流れが悪く、脚がむくんで仕事がきついの」と、友人からメール。日常的に「リンパ」という言葉をよく聞くけれど、それって一体何なのか直ぐに答えられる人は少ないでしょう。

血液の液体成分が毛細血管からもれだして「組織液」となり、それらが毛細リンパ管に吸収されて「リンパ液」と名前が変わるのです。むくみとは、組織液が毛細リンパ管に吸収されずに溜まり、皮下組織がふくれあがってきた状態。座り続けたり、歩き続けたり、立ちっ放しだったりすると、重力の影響で下半身はむくみやすくなります。でも、疲労回復と共に改善していきます。ところが、慢性的に心身の疲労があると血液循環は悪くなり、リンパ系(リンパ管、リンパ液、リンパ節など)にも影響が及びます。老廃物がどんどん溜まり、疲れがとれにくくなるという悪循環へ。

リンパ系は自律神経(交感&副交感神経)と密接に関係しています。リンパの流れをよくするためには副交感神経がリラックスしていることが大切です。あなたにとってリラックスできる方法は? 私は長時間のデスクワークのあとは横になり、両脚を少し高くして大好きな音楽を聴きます。心安らかになれる音楽を聴きながらリンパドレナージ(リンパ浮腫を改善するための医学的手法)を受けるのも良い方法です。

自分でドレナージを行なう際は、リンパ液の流れる方向に沿って行ないましょう。逆方向では効果がありません。また、立ち仕事やフライトの際は弾性包帯機能の脚サポーターが助けになります。感染を防ぐために皮膚を生活に保ち、怪我をしないように気をつけることも大切。

むくみの原因としては、疲労のほかに加齢、肥満、筋力低下、病気などがあります。加齢にともなってリンパ系機能は低下。また、リンパ管は皮下脂肪の中を通っているので、肥満があると圧迫されてリンパ液の流れが悪くなるのです。筋力が衰えるとリンパ液を流す圧力も落ちていくので、老いも若きも運動不足には注意しましょう。原因にはリンパ系だけでなく、心臓や腎臓の機能低下もあるので、むくみが長期に続く場合はきちんと受診しましょう!

リンパ系やリンパ液の流れる方向について詳しく知りたい人は、PHP研究所の加藤征治著『あなたのリンパはなぜ流れないのか?』が参考になります。


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