いのちを生きる心と身体 (2017年8月11日記事)



その20:乳がんを見逃さないために!

今年の6月に歌舞伎役者の市川海老蔵さんの奥様である麻央さん(34)が、乳がんでお亡くなりになったことを多くの方々がご存知でしょう。麻央さんは、ブログを通して世界中の人々に生きることへの勇気と感動を与えてくれました。また、その他のがん経験者も、様々なメディアを通して早期発見の大切さを伝えてくれています。
それら貴重な願いを、私たちはどうすれば自分の生活に役立てることができるのでしょう? 周りに多くのがん情報があふれていても、「自分には遠い出来事」だと思っていませんか? それとも、現実を突きつけられるのが怖くて、耳や目を閉ざしていませんか?
乳がんは一般的に進行が遅く、早期に適切な治療を行えば治る可能性が高いのです。だからこそ、早期発見が重要です。男性にも乳がんはあります。主な検査はマンモグラフィ検査と超音波検査。これらの検査でがんが疑われると、さらに精密な検査が行われます。40歳以上になると発症率が高くなりますが、若くても危険性はあります。特に、家族に乳がんになった人がいる場合は、ぜひ検査を受けましょう。
検査と同じくらいに大事なことは、日頃から自分の乳房に触れることです。これは、今すぐ誰にでもできますし、時間も費用もかかりません。生理後に乳房の張りがなくなったタイミングで行いましょう。私は30歳頃からやり始め、30年以上も続けています。今では無意識に両手が動き、乳房を触れない日はないですね。こうなると「小さな変化」にも気づきます。「いつもと違う」と分かるのは自分自身。大切な身体を守ることにもっと関心を注ぎましょう。小さな変化を感じたら「気のせいかな?」と思わず、すぐに受診をしてください。
右胸をチェックする際は右手をあげ、左の手のひらで右胸全体を左右に数回、上下に数回、そして円陣を描くようにまんべんなく触わり、最後にわきの下をチェック。左胸の場合は左手をあげ、右手のひらで同様に行います。シャワーや入浴時、あるいは寝た状態で行います。左右の形の違いや分泌物も観察します。さあ、さっそく乳房に触れてみましょう!
もちろん、私は毎日の触診だけではなく、超音波検査で確認もしています。読者の方が一人でも多く、この記事をアクションを起こすきっかけにしてくだされば、と願うばかりです。


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