蔵の道其の二十五(2014年8月1日記事)

日本の大きな日本酒試飲会

春から初夏になりますと、酒蔵は酒造りも終わり、火入れも終えて、やっと一息ついています。そんな春の時期に、日本では様々な試飲会や鑑評会が開催さ れます。今年出来上がった新酒の出来栄えを多くの方々に確認をしていただきます。今回から、そんな日本での大きな試飲会について、色々とご紹介していきます。


最初は純米酒フェスティバルです。この試飲会は純米酒普及推進委員会という団体が主催しております。委員長は漫画家の高瀬斉先生で、事務局を日本酒のイベントの開催や本の出版をしている会社フルネットが担当しています。

このフェスティバルは年に2回、春と秋に開催され、2部制で、1部あたり600人、1日あたりの合計1200人を動員する、今日本でも1番元気な試飲会とも言えます。また、ここ数年は名古屋や大阪でも開催され、東京発の全国規模の大きな試飲会に成長しました。

申込みの半分以上がインターネットからの申し込みということもあり、しかも、人気の夜の部は発売早々に売り切れてしまうほどの盛況ぶりで、インターネットを自由に使える若い世代の出席者が非常に多いのも特徴の1つです。そのうえ、参加の蔵元が全国から50蔵も駆けつけます。そして、自慢の純米酒、純米吟 醸、純米大吟醸などを、蔵元自らが振る舞います。純米酒は各蔵が個性を出せる種類の1つなので、各蔵の造り方によって差が出やすく、自分の好みを見つけやすいのも特徴です。

料理も楽しめ満足、お酒もたくさん飲めて満足、蔵元の話も聞けて満足、さらにはアルコール添加のお酒が一切なく、ピュアな純米酒の系列のお酒しか出品されないので、二日酔いもしにくく、本当に充実した試飲会となっています。この試飲会から育った有名な銘柄として、福島県の「飛露喜」があります。この銘柄は今では入手困難になるほどに育ちました。

このように、有名、無名、様々な蔵元の純米酒を一同に飲み比べることができるのも、この純米酒フェスティバルだけの特徴です。是非帰国の際にはタイミングが合えば参加してみてはいかがでしょうか? 東京、名古屋、大阪でお待ちしております。

● 純米酒フェスティバルホームページ
www.fullnet.co.jp



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