蔵の道其の四十五(2016年4月1日記事)

第4回ものづくり日本大賞

前回、表彰のお話をさせていただきましたが、東日本大震災以降、東北の産業にフォーカスした事業や表彰が急激に増えました。特に酒蔵は復興が早かったこともあり、震災直後はその動きに注目が多く集まりました。

さて、今回は内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」を紹介させていただきます。これは日本全国の製造業、ものづくりの技術者の中でも、飛び抜けて素晴らしいものづくりをしている団体やグループ、個人を表彰するもので、2011年度に実施された第4回のものづくり日本大賞において私が「優秀賞」を受賞させていただきました。

受賞対象の「もの」とは、私が独自に開発し特許を取得して、日本国内で展開している「糖類無添加梅酒」です。この梅酒は、砂糖や甘味料を一切使っておらず、原材料の「米・水・梅」だけで、梅本来の自然な甘さを引き出しています。従来の梅酒よりもアミノ酸が多く含まれており、カロリーも低く、健康イメージのある梅酒の中でも際立ってヘルシーな梅酒になっています。

様々な部門があるのですが、私は「伝統技術の応用」という分野で受賞しました。古くからある伝統的な「全麹仕込み」による日本酒の製造技術を応用し、同じく古くからある梅酒から、新分野のお酒を発明をしたことが大きく評価されたのです。

この「ものづくり日本大賞」は、日本を代表する大手企業がチームを組んで開発・発明した工業製品や医療製品などが受賞する場合がほとんどです。その中で私のような醸造分野が表彰されたことは大変名誉なことで、これからの醸造分野の「ものづくり」の技術が、日本で認められていることを証明できたと思います。

まだまだ「糖類無添加梅酒」をはじめとする、糖類無添加リキュールの製造方法は応用が可能で、様々な糖類無添加のリキュールを生み出すことができるはずです。近い将来、カナダでも飲んでいただけるように頑張っていきますので、楽しみにしていてください。


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