蔵の道其の四十六(2016年5月6日記事)

新酒の楽しみ方

5月のこの季節は酒造りがほとんど終了しており、蔵では昨年秋にとれた新米で仕込んだ新酒がたくさん売られております。春に楽しんでいただきたいのが、この「新酒」です。

特に「しぼりたて」と言われる搾ったばかりの新酒は、生まれたばかりのお酒をそのまま瓶詰めしたものです。通常売られている日本酒よりも、かなりフレッシュでフルーティで、しかもほとんどが殺菌されずに「生」の状態で出されますので、香りも美味しさも倍増です。そして熟成がほとんどされておりませんから、味わいが軽く、とても飲みやすく感じます。 新酒はそれだけで飲んでも美味しいのですが、春を感じさせる「山菜」や「タケノコ」など、旬の肴で飲むと、美味しさは一層引き立ちます。 私のおすすめは、やはり山菜と新酒を一緒にいただくことで、山菜の独特の上品な苦みが新酒のフレッシュさと上手くマッチします。

さらに生酒は火入れのお酒よりも少し甘みがありますので、その生酒特有の甘み、旨みが山菜ととてもよく合います。天ぷらでもおひたしでもおいしい山菜。ぜひ合わせて楽しんでいただきたいと思います。

南部美人はこの時期、「純米吟醸」「特別純米酒」の2種類が新酒としてカナダで発売されています。ぜひ、春を感じる肴で南部美人の新酒を味わっていただければ嬉しいです。

また今後、新酒の「生酒」もカナダに輸出可能になると思います。そうなれば、もっと新酒の味を満喫できる日が来ますので、楽しみにしていてください。

この時期日本では、地酒専門酒販店やデパートの酒売り場に「生」の「新酒」がたくさん並んでいます。帰国される際はぜひ日本で生の新酒三昧をしてはいかがでしょう。ただし、これをお土産に持って帰るのはちょっと難しいかもしれませんね。


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