蔵の道其の四十九(2016年8月5日記事)

最後の東北六魂祭

東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の復興を祈り、東北6県の代表的なお祭りを一堂に集め、復興の祈りをささげる「東北六魂祭(ろっこんさい)」。2011年から始まったこのお祭りが、今年は青森県青森市で開催されました。

第1回の東北六魂祭は宮城県仙台市で開催され、それから6年。東北の6県全てを一巡しました。

6年という時間は長かったのか短かったのか…。まだ仮設住宅に暮らす被災者が岩手、宮城、福島の沿岸部には多くいますので、復興にはまだまだ時間がかかると感じています。

東北には各県を代表する夏祭りがあり、青森のねぶた祭、秋田の竿燈(かんとう)まつり、宮城の仙台七夕まつり、山形の花笠まつり、福島のわらじまつり、そして私のご当地岩手のさんさ踊りがあります。それが東北六魂祭で一堂に集まりました。

2日間とも快晴に恵まれ、熱中症で病院に運ばれた方々が多く出たそうですが、東北中から多くの人が集まりました。東北は頑張るぞ、元気だぞ、というメッセージを地元の誇りである「祭り」に乗せ、多くの方々の協力で東北六魂祭が今年も開催できました。


観光客の皆さんも全国から集まり、帰りには被災地の名物をたくさんお土産に買っていただいたほか、青森の地酒(特に八戸市など沿岸部で復興を果たした陸奥八仙など)もたくさん青森で飲んでいただきました。被災地のものを買って、飲んでいただき、元気をいただいたと思います。

特に今年は東北六魂祭の最後の年であり、さらには東北でも最大の知名度と規模を誇る「ねぶた祭」の本拠地である青森市での開催という事で、まさに東北の祭りの総仕上げ、そして真髄を味わっていただくことが出来たと思います。

祭りは祈りです。残念ながら東北六魂祭という名前ではこれが最後でした。しかし、仙台市長などの提案もあり、来年以降も名前を変えてでも東北の魂の祭りを一堂に集めて被災地復興を願うイベントは開催していく方向になりました。これからも多くの方々に参加していただき、東北の復興に協力していただきたいと願います。


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