蔵の道其の五十(2016年9月2日記事)

世界一美味しい市販酒

今年も開催されました「Sake Competition 2016」。今年で5回目のこのコンテストは「世界一美味しい市販酒を決める」というテーマで、日本国内に加え世界各地の416棟の蔵元から今年はなんと1,483点の出品がありました。国内だけではなく海外で日本酒を生産する蔵からも出品されるという、大変珍しいコンテストで、まさに世界一の規模のコンテストとなりました。

出品部門は5部門に分かれており、中でも今年から新設された吟醸部門とSuper Premium部門は特に注目を集めました。出品数の内訳は、純米酒部門401点、純米吟醸部門466点、純米大吟醸部門359点、吟醸部門180点、Super Premium部門56点となりました。審査員は技術指導者や有識者、蔵元から選ばれ、予審24名、決審37名の審査員によるブラインドで審査が行なわれました。その結果、TOP10にGold、そしてGoldを除く上位10%にSilverの各賞が決定しました。


今年のSake Competitionにおいて南部美人は、純米大吟醸部門で見事10位でGoldを受賞いたしました。7月末には六本木のグランドハイアット東京で授賞式とパーティが行なわれ、日本中の有名蔵元が一堂に会しました。その場は日本における地酒好きの皆さんにとっては、まさに天国のような空間だったと思います。

前のコラムで書きましたインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門をはじめ、今までは考えられないような規模のコンテストが日本で、そして世界で行なわれるようになりました。そのすべてはブラインドの審査のため、ブランドのラベルに結果が左右されることはありません。まさに品質の向上を常に意識していないと、あっという間に取り残されてしまう状況に今の地酒界はあります。だからこそ、蔵元は品質向上をやめるわけにはいきませんし、品質向上のための努力に終わりはありません。

日本中、そして世界中の方々に高品質な日本酒を届けるために、しっかりとこれからも努力精進をしていきたいと思います。その努力の成果を日本で、そして世界でのコンテストで評価していただける、素晴らしい時代になったのですから。


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