蔵の道其の五十二(2016年11月4日記事)

10月1日は日本酒の日 全国一斉乾杯運動

10月1日は日本酒の日です。なぜ10月1日が日本酒の日かというと諸説あります。一説には干支で10番目に数えられるのが「酉(とり)」で、「酉」は酒壺を表す象形文字ということもあり、酒に関する「酌」、「酔」、「醸」などの漢字には共通して酉偏があります。そのような理由で10月と酒を関連付けたためです。

また10月は新米の実る月でもあります。酒造りは昔から新米が出来て、それを使い新酒づくりが始まることから、酒造りを一斉に始める月でもあり、10月を「酒の月」としました。さらに、10月から翌年の9月までを酒造年度としていることもあり、酒造元日である10月1日を日本酒の日と定めました。

そして今年の日本酒の日にも、昨年から始まった日本酒造組合中央会が主催する「全国一斉日本酒で乾杯!」のイベントが行なわれました。これは誰でもインターネットを通じて参加可能なイベントで、日本酒で乾杯している様子の写真を当日中に専用ページ(http://kampai-sake.jp)や、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどを使いアップします。写真をアップした人の中から抽選で500名の方に蔵元自慢の日本酒がプレゼントされるという、すごい企画です。


全国のどこにいてもこの日、日本酒で乾杯していれば参加できます。各県の酒造組合でもこの日に合わせて一斉に各地で乾杯をするための試飲会などを計画しました。

その中でも佐賀県酒造組合では、佐賀の街全体を巻き込み、協力飲食店なども含め、1万人以上の方々が乾杯しました。さらに、岩手県酒造組合では、世界南部杜氏サミットと題して、一日中岩手の誇る南部杜氏の酒を堪能できるイベントを開催。夜には大勢の方々と一斉に乾杯することが出来ました。

さらに今年はシンガポールやアメリカなどでも、時差はあったのですが当日乾杯をしてくれて、日本だけではなく世界の日本酒好きも巻き込みました。

現代のネット社会と、日本酒の日という伝統が融合した、非常に面白い企画でした。

次の日本酒の日にはぜひ「世界中で一斉日本酒で乾杯」をしましょう!


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