蔵の道其の五十五(2017年2月3日記事)

國酒プロジェクトから クールジャパンへ

日本酒は、古き時代から日本固有の文化であり、日本にしか無いお酒として、いつの時代からか焼酎と共に「國酒」と呼ばれるようになりました。歴代総理大臣は、日本酒造組合中央会に対して、就任すると色紙に「國酒」と自筆で書き、贈ってきました。

日本酒業界では、「日本酒=國酒」という認識が高く、誇りを持っております。しかし一般の方々に関しては、日本酒と焼酎が國酒であるという認識が深くは根付いておらず、この意識の差が問題になっていました。

そんな中、民主党政権下の時代に、政府は古川国家戦略大臣により、日本酒や焼酎を「國酒」と位置づけ、海外展開を後押しする方針を明らかにしました。

これは、日本で製造される日本酒と焼酎を、国が「國酒」と認め、世界にPRしていくという方針で、酒造業界としては念願の正式な認定ということで盛り上がりました。


日本酒と焼酎の海外での販路を拡大し、需要を喚起し、日本国政府が國酒を日本文化の一端として認めることで、これから力を入れて発信を行なっていきます。この方針は、自民党政権に移ってからは「クールジャパン戦略」と名を変えますが、國酒の海外振興政策はさらにパワーアップして今現在継続中です。

クールジャパン戦略は海外への振興策だけではなく、地域活性化や、日本酒や焼酎の原材料となるコメの需要拡大につなげようという思いもあり、農水省も含めて、横の連携で日本酒と焼酎を応援していくということになりました。さらには酒蔵ツーリズムの運動も入れ込み、インバウンドの外国人を対象にした日本酒の価値の発信にもつながってきました。

世界ではすでに日本酒や焼酎は日本の代表的な伝統文化として認められており、これに日本国政府の「お墨付」をいただくことになりました。カナダをはじめ、世界中でさらなる日本酒と焼酎の國酒としての啓蒙普及を進めていきたいと思います。

そして、世界中から日本へ日本酒を楽しみに来ていただける時代を目指し、酒蔵は頑張っていきます。


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