Vol. 08: オリジナルの名前を持つブルゴーニュワイン

ここ数回シャンパンを中心にコラムを書いてきましたので、このまましばらくフランスワインを中心に紹介したいと思います。

シャンパンと並んで世界に名を馳せるフランス産ワインといえばボルドーワイン、そしてブルゴーニュです。ブルゴーニュと言われるとあまりピンとこないかもしれませんが、ロマネ・コンティやシャブリと言われると聞いたことがある人は多いかと思います。

それではブルゴーニュ、シャブリ、ロマネ・コンティの違いを解説していきましょう。

ブルゴーニュは南北200キロに伸びるワインの生産地で、その長い経験から葡萄の品種は白はシャルドネ種、赤はピノ・ノワール種の2種類に絞られました。しかしながら、一般的にラベルに葡萄の品種ではなく産地名が表記されます。なぜなら、フランスでは葡萄の品種が識別される以前よりワインが流通していたので、ワインは品種ではなく、そのスタイルから「○○産の白ワイン」「○○産の赤ワイン」として認知されていたからです。ラーメンで例えるなら、博多と言えば「豚骨」、札幌なら「味噌」というのと同じです。

ブルゴーニュワインの面白いところは、北と南では当然ながら、隣接する村と村でさえも味わいが異なること。そこでブルゴーニュ内で個性の強いワインを作る村は、ブルゴーニュ産ではなく、その村名をワイン名として表記することになりました。その代表各がシャブリです。つまり、シャブリと書いてあるワインは、シャブリ産のシャルドネ種から造られる白ワインであり、さらにキリっとした酸味のあるワインとなります。シャブリというラベルには、これだけの情報が含まれているのです。

更に、もう少し小さい単位、地方や村ではなく区画、つまり畑ごとに味わいは異なります。そこで、畑名をワインに表記することにしました。それが、ロマネ・コンティです。ロマネ・コンティが高価格で取引されるのは、高品質であるとともに、ロマネ・コンティという名前の付いた畑で収穫したブドウのみから造られた希少ワインであるからです。

こうしたオリジナルの名前を持った地域、地区、畑はブルゴーニュ内に200以上あります。これでは、どのワインを買ったら良いのか、わからないですよね。「そんな時は?」は、次回でお話したいと思います。



今回のオススメ!La Chablisienne Vieilles Vignes Chablis
Chardonnay


 

シャブリ最大手の生産者組合の造るワイン。教科書通りの、シャープな酸味とミネラル感のあふれるシャブリ。

 

 

 

<ワインをちょっと感じる暮らし一覧へ

<コラム一覧へ