元気をつくるカンタン薬膳 第4回目 冬に食べたい胃腸にやさしい野菜(2015年12月18日記事)

第4回目 冬に食べたい胃腸にやさしい野菜

例年より暖かく、なかなかクリスマス気分になれない12月ですが、街でツリーやライトアップなどを見て、いよいよ今年も終わりなんだなぁ、と感じられるようになってきました。と同時に、忘年会やクリスマスパーティ、おうちでの鍋パーティなど、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたり…となるのもこの時期。今回は、冬の期間中の体のメカニズムと、胃腸をいたわりながら食べて冬を乗り越える養生法についてお話します。


冬はエネルギーを蓄える季節
体温を一定に保つ事ができない動物たちは、寒さを乗り切るために冬眠に入ります。 体温を一定に保てるとはいえ、自然のリズムに合わせて体が変化するのは人間も同じ。冬になると、起きるのがつらい、いくら寝ても眠い、などの経験があるのではないでしょうか。人間にとっても冬は休息の期間。体が勝手にエネルギーの消費を抑えようとしているのです。

さらに冬はやせない、太りやすい、などとよく言われますが、それも、体が寒さに耐えるために自然と“エネルギー蓄えモード”になっているためなのです。


胃腸にやさしい野菜:キャベツ&白菜
胃腸にやさしい冬の野菜の代表的なものに、キャベツと白菜があります。キャベツは、熱を冷ましたり、体内の余分な水分を排出するサポートをし、止血、乳腺炎などの湿布などにも利用されるなど、様々な薬効があると言われます。そしてその中でも、胃薬としての効果が注目されています。キャベツに豊富に含まれるビタミンUの働きで、胃の働きを整え、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃もたれの症状を改善します。“キャベジン”は、キャベツから発見されたビタミンUの別名で、みなさんご存知の胃腸薬の名前にもなっていますね。とんかつなどの揚げ物にキャベツの付け合わせは、油による胃もたれを防ぐ、すばらしい組み合わせです。

白菜は体を冷やす性質があり、特に胃や胸の熱をとって、胸焼け、胃のむかつきを抑える作用があります。大腸に熱がこもって起こる便秘や、それが原因の肌荒れにも効果的です。さらにアルコール解毒作用があるので、二日酔いによる渇きを癒します。呼吸器を潤すので、乾燥からくる咳や痰、風邪やインフルエンザの予防にも役立ちます。

キャベツも白菜も体を冷やす性質があるので、生で食べる場合は浅漬けにしたものに、唐辛子やしょうがなどの薬味を加えてバランスを取るのがおすすめです。鍋物や煮物で熱を加えて食すと、冷やす性質が和らぎます。お味噌や酒粕などの体を温めるものと一緒に調理するのもおすすめです。 キャベツと白菜で、胃腸をいたわりながら、パーティシーズンを乗り切って、健康な体で新年を迎えましょう。


 

 

 

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