元気をつくるカンタン薬膳 マルッと健康スイカは夏の王様(2016年8月19日記事)

マルッと健康スイカは夏の王様

“8月”と聞いただけで汗が流れそうですが、夏バテなどされていませんか? 今月は、みんな大好きスイカについてのお話です。

スナック、食後のデザート、ピクニックなど、見ない日はないスイカですが、夏の果実の王様と言われるのには、理由があります。中医学・薬膳的には、①体の熱を冷ます ②暑気あたりを改善する ③口の渇きを潤す ④利尿作用があり、むくみを解消する、という作用があります。90%以上が水分といわれますが、ただの水分ではなく、糖分、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを含み、栄養も豊富です。

スイカに塩をふりかけて食べた経験はありませんか? 熱中症の予防には、水分補給が大切ですが、少しの塩をかけることで、スイカがもともと含む栄養価に塩分がプラスされ、スポーツドリンクと同じような効果を生み出し、熱中症の予防に最適な果物なんです! 食物繊維も多く、カロリーも100gあたり37kcalと低く、ダイエットのサポートにも嬉しいですね。


皮も種も漢方薬
昔から“腎臓の妙薬”と言われ、すいか糖と呼ばれる果汁を濃縮したものが、急性・慢性腎炎の民間薬として利用されてきました。普通は捨ててしまう皮の白い部分は、西瓜皮(せいかひ)と呼ばれ、より利尿作用があり、イノシトールという肝臓に脂肪をためにくくする成分を含む事もわかっています。また、シトルリンというアミノ酸が、血管を若返らせ、肌細胞を蘇らせたり、解毒、疲労回復に効果があるといわれ、近年注目されています。

種も“西瓜子仁(せいかしじん)”とよばれ、漢方薬として使われます。リノール酸も豊富で、コレステロールの低減に効果的といわれています。天日干しにした種を煎じてお茶にして飲んだり、フライパンで炒めても、香ばしく、ナッツのように食べられます。

皮のおいしい食べ方
白い部分をカットして、短冊切りにして、塩揉みすると、漬け物ができます。炒め物、煮物やスープにすると、冬瓜のような食感で、何にでも合います。皮は果肉の3倍のシトルリンが含まれているので、ぜひ捨てずにお料理に使ってみてください。

お腹の弱い方は
体を冷やす作用の強いスイカ。冷え性やお腹の弱い方は、果肉にレモンと砂糖を加えてとろとろになるまで煮詰めたジャム、または果汁をしぼって布で漉し、弱火で煮詰めたすいか糖として食すのがおすすめです。

今月は鹿児島でスイカを食べながらこのコラムを書いています。みなさんもスイカでトロントの短い夏を乗り切りましょう!

 

 

 

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