元気をつくるカンタン薬膳 その症状、冬バテかも?(2017年2月17日記事)

その症状、冬バテかも?

近頃だるさや疲れがとれにくかったり、抑うつ感や筋肉のコリがある、眠れない、またはずっと眠い、イライラしたり、やる気がでないなどの不調を抱えていませんか? それ、冬バテかもしれません。

自律神経の乱れが冬バテの原因に
東洋医学では、冬はエネルギーを蓄える季節。動物が冬眠をするように、自然界の一部である人間も、本来は穏やかに過ごして春の活動に向けエネルギーを温存すべき時期です。日々の生活や仕事などで、私たち人間はなかなかゆっくりできず、本来は休養をとるべき体が無理をすることで、冬バテの症状が起こるのです。

不調が起こると、よく“自律神経の乱れ“と言われます。自律神経とは、私たちの生命維持に欠かせない、あらゆる器官の働きをコントロールする神経です。さらに自律神経には、交感神経(活動の神経で主に日中に働く)と副交感神経(リラックスさせる神経で主に夜に働く)があり、この2つの神経がバランスよく働くことで、心と体の健康を保っています。

さまざまな活動で忙しく、リラックスすべきなのに、活動モードの交感神経ばかりが働いてバランスが崩れる。寒さから身を守るため、熱を逃さないように交感神経ばかり働いて心身をリラックスさせられない。日照時間が短く、体内時計リズムに影響して、心身の疲れがとれない…。こうした積み重ねが冬バテの原因になってきます。

冬の“腎”機能を調える食べ物
東洋医学では、自律神経という概念はありませんが、“腎”機能の一部ととらえます。腎と言っても単に腎臓のことではなく、ホルモン系、生殖器官なども含まれます。五行学説によると、冬はこの腎機能が弱くなりやすい季節。活動の交感神経は“陽”、リラックスの副交感神経は“陰”で、自律神経の乱れは、腎の陰陽バランスが崩れていると言えます。

腎が弱まると生命エネルギーが衰え、元気もやる気もなくなります。冬は特に腎を補う食べ物を摂ることで、腎も強くなり、陰陽バランスもとれてきます。腎を補うのは、海草類、貝類などの鹹味(かんみ)とよばれる自然のミネラルを含む食材で、寒さから身を守ると言われます。黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ごぼうなどの黒い食材も腎を補う食材です。ねぎ、人参、生姜、ニンニクなど、体を温める食材も合わせて取り入れるとよいでしょう。

腎を強くし、心身のバランスを整えて、芽吹きの春をさわやかに迎えたいものですね。

 

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