元気をつくるカンタン薬膳 スーパーフード枸杞の実(くこのみ)(2017年4月21日記事)

スーパーフード枸杞の実(くこのみ)

4月は私たち日本人にとって節目となる特別な月です。年が明けてから4か月、今年こそはと決めた新年の抱負を忘れかけ始めるこの時期(笑)に、食生活やライフスタイルを見直そうと、再び奮起される方も多いのではないでしょうか。

今回は少し趣向を変えて、身近な食材ではなくもう少しだけ薬膳や漢方っぽい、でも簡単に手に入る“枸杞の実(くこのみ)”についてお話したいと思います。最近は、スーパーフードとして、マドンナやミランダ・カーなどが食していることで知られていますが、杏仁豆腐のトッピングの赤い実、と言えばピンとくるでしょうか。

古代から人気のスーパーフード
英語では、Goji Berry(ゴジ・ベリー)と呼ばれる枸杞の実は、東洋医学では枸杞子(くこし)と呼ばれ、根皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)と、それぞれ漢方薬として遠い昔から重宝されてきました。その中でも枸杞の実は、気を養い、貧血の改善をサポートしたり、 高血圧、糖尿病、肺結核など、さまざまな疾患に用いられる大事な薬として珍重されてきました。

他にも、強壮薬として虚労、無力感、耳鳴り、めまい、頭痛に使われ、血糖降下をサポートする方剤(調合した薬剤)にも配合したりします。飲む目薬とも言われ、目に関する症状に使われることでも有名です。肝に働きかけることから、解毒作用のサポートにも良いとされています。

世界三大美女の一人、楊貴妃も毎日食べていたと言われており、健康オタクの徳川家康も好んでいたようです。

オレンジの100倍のビタミンC
栄養学的には、あの小さな実の中に100種類以上のビタミン、ミネラル、食物繊維、必須アミノ酸を含むアミノ酸18種などを含むと言われており、オレンジの100倍ものビタミンCが含まれていることでも知られています。その他、ポリフェノールやカロテノイド類などが細胞の老化を防ぐと言われ、強い抗酸化作用があること、つまりアンチエイジング効果で有名です。資生堂の研究によると、枸杞の実エキスを摂取することで、シミのできにくい体質作りが可能という結果も出ているようです。

糖尿病薬や血圧薬を服用している場合には、相互作用を起こす可能性があるので、医師または専門士に相談してから摂取してください。

個人差がありますが、健康な人で、1日5〜10粒程度の摂取が妥当と言われます。

ヨーグルトに混ぜたり、ナッツと混ぜてスナックやグラノーラにしたり、カレーやスープなどのお料理にも使える、見た目にも美しい食薬です。

 

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