元気をつくるカンタン薬膳 野菜と豆の働きをするエンドウ豆(2017年6月16日記事)

野菜と豆の働きをするエンドウ豆

大好きなスナップエンドウ(snap pea)が美味しい季節になってきました。エンドウ豆の歴史は古く、エジプトのツタンカーメンのお墓からも金の副葬品と共にエンドウ豆が発見されており、“世界最古の豆”なのだそうです。

栄養を豊富に含む万能選手
グリーンピース、さやえんどう、絹さや、さやいんげん、スナップエンドウなど、これらは全部エンドウの一種。緑黄色野菜と豆の両方の働きがあると言われています。

緑黄色野菜というくらいなので、βカロチン、ビタミンB1、B2、Cなどのビタミン類、カリウム、マグネシウムを豊富に含んでいると同時に、豆類でもあるので、たんぱく質、糖質も豊富で、エネルギー源としても優秀。さらにアミノ酸も含む、実に万能な食薬です。他の豆類と比べてカロチンや食物繊維が多いのも、嬉しい特徴です。

細かくいうと、うぐいす餡の原料に使われたり、みつ豆に入っている、乾燥したえんどう豆は豆類に分類され、消化を助けたり、気持ちを鎮めたりすると言われています。血の巡りをよくし、咳、痰を鎮め、余分な水分を尿として排出する働きもあります。

一方、さやえんどう、スナップエンドウ、グリーンピースなどは、緑黄色野菜の仲間に分類され、こちらも胃腸を整えて、気を補い、利尿作用があり、良質なたんぱく質を含みます。野菜と豆類両方の働きをする万能選手なのだそうです。

胃腸を整え解毒を促すスナップエンドウ
スナップエンドウは特に栄養価が高く、おすすめです。体の中の余分な湿気を取るので、むくみや下痢、食欲がない時、吐き気がある時に食してみてください。胃腸の気の流れを正常に整えて、元気をくれる食材です。今年は雨が多いので、湿気で体がだる重い、頭が痛い時になどもおすすめです。

解毒作用にもすぐれているので、ニキビ、吹き出物や化膿している湿疹がある時にも摂り入れるのもいいでしょう。ただし一度にたくさん摂りすぎると、消化不良やお腹の張りを引き起こすので注意してください。

豆が主役のレシピ「豆ご飯」
エンドウ豆を美味しくいただける豆ご飯(2合ぶん)のレシピをご紹介していきましょう。

①豆のさやをむいて洗っておく
②米2合を洗って炊飯器のお釜に入れ、水(だし汁でも醤油を少し足しても◎)を2合の目盛りに合わせる(昆布を入れて炊くのもおすすめ)
③塩を小さじ1〜1.5杯程、酒を大さじ1〜1.5杯程入れ、30分以上浸けて炊飯する
④ご飯が炊き上がったら洗っておいた豆を混ぜて蒸らす

生の豆が美味しいこの時期、あえて茹でずに生の豆を炊きあがったご飯に混ぜて10分ほど蒸らせば充分です。さやはとっておいて、お味噌汁に入れたり、醤油で炒めたり、ポタージュスープにするのがおすすめです。 いつもの脇役のエンドウ豆が主役を張れる季節です。ぜひ手にとってみてください。

 

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