複雑な歴史の中に伝わるシンプルな味
Shaptak & Ting Mo
牛肉と野菜のピリ辛炒めと蒸しパン(2011年09月02日記事)

1439 Queen St. W.

416-532-3901

素朴な味と感じの良い接客が好評のチベット料理店「OM Restaurant」。去年、ダライ•ラマ14世が来加した際に食事を担当したソッナムさんがオーナーを務めているこのレストランは、トロントの数あるチベット料理店のなかでも最も注目を浴びている店のひとつだ。

モダン・チベット料理

ソッナムさんは「現代」のチベット人にも気軽に故郷の食事を味わい、親しんでもらいたいと願い「モダン・チベット」と言うコンセプトでこのレストランを始めた。
ソッナムさんの出身はインド。そんな彼自身を含め、今日のチベット人のほとんどがチベット自治区の隣国であるインドやネパールで生まれ育っているという。そのため、伝統的なチベット料理はもちろん、インド料理も「モダン・チベット」の文化を表現するためには欠かせない故郷の味。そのため「OM Restaurant」では隣国の味をうまくブレンドし、新しい世代のチベット料理を作り出している。

チベット料理は、中華料理とインド料理の従兄弟?

日本に長期滞在をした経験のあるソッナムさんは日本人の好みにもなかなか詳しい。そんな彼のお勧めは「Shaptak」という牛肉と野菜の炒め物だ。チベットの代表的な味の一つでもあるこの料理、まず牛肉に醤油、ニンニク、生姜、タマネギ、香辛料を加えて漬け込む。次に味の染みた牛肉を時間をかけて煮込み、それを冷やしてスライスし、タマネギやトマトなどの野菜、ホットソースと一緒にさっと炒めたら完成。シンプルながらも下ごしらえにかなりの時間を掛けた料理だ。チャーシューを思わせる牛肉からは余分な脂がほとんど落とされ、さっぱりしていて、柔らかくも歯ごたえは抜群。ソースにはグリーンチリ、ニンニクなどがふんだんに入り、思っていたよりスパイシーでパンチがある。

インド料理と中華料理の調理法を合わせたようなモダン・チベット料理、「Shaptak」も、辛さが強調された中華料理の従兄弟のような一品に仕上がっている。そして、ソッナムさんが一緒にサーブしてくれたのは「Ting Mo」という蒸しパン。もちもちとしたこの蒸しパンにひと口大に切られた肉を挟んで食べると、パンの甘みの中に辛みが包まれ、マイルドな美味しさが広がる。

故郷の味を気軽に楽しむチベット人から新しい味に挑戦するカナダ人まで、アットホームな雰囲気も魅力な「OM Restaurant」。値段も手軽なので、新しい味、文化に挑戦したいなら足を運ぶべし。   
 
 
OM Restaurant

1439 Queen St. W.

416-532-3901

アクセス:Lansdowne Ave.×QueenSt. W.から徒歩1分
営業時間:火〜木 11:00〜15:00 17:00〜22:00 金 11:00〜15:00 17:00〜23:00 土  10:00〜23:00 日  10:00〜22:00