粗引き胡椒がピリッと利いたビストロ定番メニュー
Steak Frites
ステーキ&フレンチフライ(2011年09月16日記事)

2110 Yonge St

416-488-2110

おいしいビストロがあるんですよ― 半年ほどの間に、日本人とカナダ人、仕事も性別も違う3人から偶然同じ店を勧められた。これはきっと「おいしい」店に違いない。そんなことを 思いながらQuince Bistro のメニューを覗くと、目を引いたのはステーキ。ステーキは基本的な料理、その出来栄えで店の「おいしさ」がどんなものか分かるはず。そう考えて、今回はス テーキをメインに、じゃが芋のニョッキ、そしてデザートはそれらに合うものを、とお願いした。

想像以上のニョッキの味にステーキへの期待が高まる

まずはニョッキから。コロコロかわいいニョッキには牛肩バラ肉トマト煮込みソースがかけられ、ルッコラをのせた上にグラナ・パダーノ・チーズがこんもり。口にしてみると、ニョッキ =もっちり重いという先入観を覆す、その軽い食感に驚かされた。オーナーシェフのマイケルによれば、この軽さの秘密はじゃが芋を茹でず、蒸すことにあるそうだ。季節に合わせてソース を変えるとのことで、様々な味のバリエーションが楽しめるのも嬉しい。

定番メニューで分かった店全体の味のスタンダード

ニョッキを堪能して、俄然期待が高まったところへ出てきたメインのステーキ。厚さ2センチ以上はあり、白・黒・ピンクの3種類の粗挽き胡椒とオールスパイスがたっぷり擦り込まれている。がっつりしたステーキには飴色の玉ねぎが添えられ、半分に切って焼いたプチトマトが皿を彩る。ホルモン剤不使用・牧草飼育と、こだわりの牛肉は、ステーキ用にカットされたフラット・アイアンと呼ばれる肩肉を使用。若干きめが粗いが、旨みが豊富な部位だ。ナイフを入れると内側は程よいミディアムレア。ひと口頬張れば肉汁が広がり、同時にピリリとした粗挽き胡椒が味を引き締める。7時間かけて炒めたという飴色玉ねぎの深い甘みがフレーバーをさらに引き立たせている。そして、からっと揚がったポテトフライは適度な塩味でローズマリーとタイムの香りが爽やかに立ち上る。塩と摩り下ろしたレモンの皮とを混ぜ合わせ、香りを移したレモンソルトを使用しているという。ステーキ&フライにここまでの配慮があるなら、他の料理も推して知るベし、だ。デザートにはこってりしたステーキの後を締めるに相応しいチョコレート・ブレッド・プディング。どれも”手塩にかけた“という表現が似合う一品ばかり。細やかで入念な下準備があってこそ、「おいしい店」と言われるのだと納得させられた。  
 
 
Quince Bistro

2110 Yonge St

416-488-2110

アクセス:地下鉄Eglinton 駅から徒歩3 分
営業時間:Lunch 月~金 11:30~14:00 Dinner 月~土 17:30 0Close