フレンチのテクニックとアメリカンな遊び心の共存
America Restaurant
(2016年7月15日記事)

325 Bay St., 31st Floor

tel:416-637-5550

ホテルのダイニングで味わう初夏の贅沢ランチ

金融街にそびえ立つトランプタワー・インターナショナル・ホテル&タワー。ハリウッドスターも数多く滞在する65階建てのこのタワーの31階にあるのがレストラン「America Restaurant」だ。壁に貼られた大物スターたちの写真、撮影で使うソフトライトを模した照明など、ハリウッドを思わせるゴージャスな内装をプロデュースしているのは、トロントのナイトライフイベントを牽引するイベント企画グループ「INK Entertainment」。そして、キッチンを任されているのは、「Canoe」、「Auberge du Pommier」など、言わずと知れたトロントのトップレストランを有するレストラングループ「Oliver & Bonacini Restaurants」。トロントのエンターテインメントとレストラン業界を牛耳るトップグループのコラボによるダイニング・エクスペリエンスがここでは堪能できる。


「ここでは、名前にちなみ、北米的な遊び心を盛り込んだフレンチを提供している」と話すシェフのビル・オズボーン氏はミシュラン・シェフのダニエル・ブール氏の元で修行後、シンガポールやロンドンなどの国際都市で腕を振るった経験を持ち、インターナショナルな食材にも精通。また、旬の食材に合わせて随時メニューを変更しているという。今回はシェフおすすめのランチメニューをいただいた。

まず、「日本人が絶対気に入るはずだ」と運んできてくれたのは、冷製アペタイザーの「Black Grouper」。鮮度の高い生の身のブラック・グルーパー(日本名:アズキハタ)をカボスで漬けた白身魚のマリネだ。


▲かぼすの酸味×唐辛子のピリ辛でさっぱりいただけるアペタイザー/Black Grouper($22)。
メインでオーダーする場合は$32

クリスピーなライスケーキ、グルーパーにトビコ、唐辛子を添えたマヨネーズを添えて口に運ぶ。ザクザクしたライスクリスピーの歯触り、白身魚の弾力のある食感、塩気のあるトビコや唐辛子のピリ辛さが絡まり、最後にカボスのまろやかな酸味が残る。日本の食材にも詳しいシェフの予言通り、まさしく日本人が好む味わいだ。

そしてメインには、鶏胸肉のグリル「Pan-Roasted Chicken Breast」。火を通しても身が締らないよう、下処理をしてグリルしてある胸肉は、外側はパリパリ、そして中はしっとり。付け合わせともに上品でライトな一皿だ。


▲Pan-Roasted Chicken Breast($27)


そして最後は、デザートのタルト「Seaside Nova Scotia Blueberry Tart」。タルトの上にふんだんに乗っているのは、ノバスコシア州産のワイルドブルーベリー。小粒ながら甘みが凝縮したブルーベリーがタルト内のクリームと混ざって夏らしい甘酸っぱさが口に広がり、爽やかな余韻を残す。


▲弾けるような食感が楽しい今が旬のブルーベリーをふんだんに使ったタルト/Seaside Nova Scotia Blueberry Tart($14)

朝食、ランチ、ディナーを提供するホテルダイニングとしてだけではなく、土曜日の午後10時以降はDJも入り、ぐっと大人な雰囲気のラウンジへと様変わりする「America Restaurant」。非日常の雰囲気を存分に楽しむにはぜひ、ドレスアップして出掛けたい。


〈文/青木 りえ・写真/安西 護〉


 
 
America Restaurant

325 Bay St., 31st Floor

416-637-5550

地下鉄King駅から徒歩4分
America Restaurant   月〜日 6:30〜22:30、サンデーブランチ 11:00〜15:00
America Bar & Lounge 月〜土 11:00〜24:00、日 15:00〜24:00
Late Night America  土 23:00〜26:00