貴族も愛したシェフが営むこだわりの名店
Bistro Camino
(2016年3月18日記事)

2750 Danforth Ave.

tel:416-698-0283

▲付け合せのカリフラワーとブロッコリーには、自家製オランデーズソースがかかっている/Broiled Rack of Lamb with a herb balsamic reduction sauce($24)

リピーターが足繁く通う伝統の味

ビストロ・カミーノのオーナーシェフ、服部博さんは、出身地での広島で4年間フレンチの修行を積んだあとカナダに移住。上流階級の会員制社交クラブThe YORK Clubや高級ホテルのシャトー・モンテベロなどでシェフを務めた後、ビストロ・カミーノの前身となる、自身初のレストランMikaをオープン。その後現在のビストロ・カミーノをオープンさせたという。The YORK Clubではイギリス女王エリザベス2世の夫フィリップ王配の食事も作ったという、輝かしい経歴を持つ。


同レストランでは、クリームコロッケやビーフストロガノフ、グラタンなど、日本でも馴染み深い西洋料理が堪能できる。季節のメニューが多く、寒い時期には煮込み料理が、夏はガスパッチョやビシソワーズなどが提供される。リピーターが多いことから、何度来ても違ったメニューを楽しめるように工夫しているほか、トロントでは色々な要望が多い為、各人に合わせて柔軟に対応できるように心がけているという。服部さんは「仮にメニューにないものでも、たとえば『オムライスが食べたい』と言われれば、お応えすることもできる」と楽しそうに教えてくれた。また、ここのレストランのこだわりは、市販のパウダーなどを一切使用せず、全てを手作りすること。自然で体に優しい素材を使い、出汁やドレッシングなど全てが自家製だ。


最初に前菜を3品ご紹介。まず登場したのは、ニンニクの香りが食欲をそそるイカの姿焼き「Grilled calamari」。本当に美味しいイカを追求して行き着いた、日本産の新鮮なイカを使った姿焼きは、とっても柔らかく新鮮で、オリーブオイルと良く合う。パセリとネギ、レモンが、さらにイカの旨味を引き出している。

▲残ったオリーブオイルは、パンにつけて食べても美味しい/Grilled calamari($10)

自家製スモークサーモン「House made Smoked Salmon」は、乾燥に2~3日、マリネに1日、さらに定温での燻製を3日ほどかけて仕上げるという、貴重な逸品。そのままでも十分美味しいが、スライスした玉ねぎとディル、そして揚げたケッパーが食感と味に奥行きを与えている。ビーフカルパッチョ「Beef Carpaccio thinly sliced with wasabi mayonnaise」は、上質な牛肉はもちろん、シェフ特製のわさびマヨネーズが人気の秘訣。胡椒と大きめの粒の岩塩が食感にアクセントを加えている。

▲左からHouse made Smoked Salmon($8)、Beef Carpaccio thinly sliced with wasabi mayonnaise($7)

メインは、今回ラムチョップ「Broiled Rack of Lamb with a herb balsamic reduction sauce」をいただいた。ここは大胆に手でつかんで食べるのがおすすめ。バルサミコ酢とハーブ、ハチミツを使ったソースがかかったラムは、柔らかくジューシーだ。

ディナーは、アラカルトから自由に選ぶほか、プリフィックスセットがある。プリフィックスセットは前菜とメイン料理にデザートが付いて29ドルまたは32ドルとお得なので、こちらもぜひ試してみてほしい。

▲店内にはレストラン名の由来である、キリスト教の巡礼路のひとつ「カミーノ・デ・サンティアゴ」の写真が飾られている



〈文・写真/大塚 まり〉


 
 
Bistro Camino

2750 Danforth Ave.

416-698-0283

地下鉄Main駅より徒歩6分
火〜土 17:30~22:30
  日 17:00~21:30