シェフの情熱が行き渡る創作イタリアン
Cresta Toronto
(2016年8月19日記事)

118 The Esplanade

tel:416-901-9113

ワインを起点に料理を合わせた逆発想のマリアージュ

“ワインと料理のマリアージュ”というと、料理が先にあり、ワインを合わせるのが通常。今回お邪魔した「Cresta Toronto」は、ワインを起点に料理を合わせるという逆発想のマリアージュを提供しているレストランだ。ここでは、カリフォルニア州北部ソノマ群に位置するロシアン・リバーにあるワイナリー「Thomas George Estates」から直接仕入れたワインのみを提供。冷涼な地域で育ったブドウを手摘みして作られるワインは、複雑な味わいと独特のバランスが特徴だ。ワインリストを先に作成してから考案したというメニューは、この道25年のベテランシェフによる創作イタリアン料理の数々。“何より料理をすることが好き”というシェフが創り出す料理は、ワインが飲めない人にとっても、“一食の価値”ありだ。

まずは、シェフ渾身の一品目、タコのグリル「Octopus」。ナイフを入れるとすっと切れるタコは、その歯ごたえがなんとも絶妙だ。食感が要となるタコの調理。シェフにその秘策を伺うと、「野菜と一緒に水の状態から5分間加熱。その後、一晩休ませてからグリルしている」とのこと。柔らかいタコとともに皿の上で層を作っているのは、とろけるような食感のチポリニオニオン、そしてフィンガリングポテト。仕上げに、唐辛子、ニンニク、コリアンダーなどを混ぜた香辛料、ハリッサをひとつまみ。ハリッサのほどよいピリ辛感が、チポリニオニオンの甘さをぐっと引き締める。


▲後味のピリ辛感が食欲を刺激/Octopus($16)との
おすすめペアリングは「Thomas George Estates Pinot Blanc 2011」

続くメインには、イタリア南部が発祥のンドゥイヤという辛味の強いペースト状のサラミ、そして自家製ローストトマト、マッシュルームがのったピザ「Arrabbiata」。5日間熟成させた後、3日以内に提供することを徹底しているというこだわりの生地は、さくっと軽やか。ンドゥイヤの辛味 で、そのまま食べても少し辛めだが、辛党の人は、ピザと一緒に運ばれてくる辛さの異なる3種類の自家製オイルをかけて食してみよう。そして最後に、ランチのみに提供しているリゾット「Mushroom Risotto」が登場。マッシュルームの出汁の濃厚な風味が伝わる米に、しっかりと米の食感が残っているのは、米をオニオンとバターでしっかり炒めているからとのこと。トッピングのパルメザンチーズと共にねっとりした口当たりのリゾットはそれだけでもリッチな味わい。さらに、仕上げにかけているトリュフオイルの鼻腔を刺激する独特の香りがそこに高級感を加えている。


▲さくっと軽い食感の生地が特徴のピザ/Arrabbiata($21)は、
「Thomas George Estates Pinot Noir 2012」と共に


▲マッシュルームの濃厚な香りを堪能/Mushroom Risotto($21)には、
「Thomas George Estates Chardonnay 2010」を合わせて


カリフォルニアから届くエクスクルーシブなワインと手間暇かけて創られるイタリア料理を提供するCresta Toronto。ここでは、ランチでもディナーでもとびきりの時間が過ごせるはず。開放的なパティオも設置されているので、ぜひそちらも利用したい。

〈文/青木 りえ・写真/安西 護〉
※メニューは取材時のもので変更されている場合があります

Cresta Toronto

118 The Esplanade

416-901-9113

avis St.×King St. E.から徒歩3分
Cresta Toronto   火〜木 17:00〜22:00、金 11:30〜23:00、
                          土・日 11:00〜23:00