カナダの海の幸を存分に味わえる魚屋が併設されたレストラン
Honest Weight
(2017年5月19日記事)

2766 Dundas St. W.

tel:416-604-9992

注目の地域ジャンクションで地元に貢献しながら営む店

トロントのダウンタウンから少し北西のほうに離れたジャンクションエリア。コンドの建設とともにスタイリッシュな古着屋や雑貨屋、バーやレストランなどが増え活気付いている、注目の地域である。そんなジャンクションに住むビクトリアさんがオーナーを務めるシーフードレストランHonest Weightは、店内に魚屋を併設している個性的なお店だ。

店内に入ると、ビンテージの小物が飾られた心地の良い空間が広がる。壁には古いスケールが映った写真がプリントされているが、その1枚の写真からお店を作る際のアイデアを得たのだという。


「お店を立ち上げるときに、ジャンクションエリアにおける魚屋の歴史を調査したのですが、特に文書を見つけることができませんでした。しかし、1929年にクイーン・イーストの魚屋で撮られた小さな写真を見つけたんです」。

その時に見つけた写真が、壁に大きく引き伸ばして飾られている。魚屋で使われていたスケールの写真で、そこには"Honest Weight"の文字が。その言葉が気に入って店名に取り入れたとのこと。さらにビクトリアさんが「後日、インターネットで同じものを見つけることができたんです」と言うように、店内の奥には写真と同じ古いスケールが置かれていた。このように、昔ながらの魚屋の雰囲気を取り入れながら、現代のジャンクションに住む人々に対して、心地いい空間ととっておきのシーフードを提供しているわけだ。



メニューは日替わりで提供されており、中には日本から影響を受けたものが多々見られる。特に目を引いたのが「Okonomiyaki」だ。私たちのソウルフードがどのようにアレンジされているのか気になり注文してみると、鰹節がゆらゆらと踊る見慣れた姿が運ばれてくる。ナイフで生地を割ると中にはタラがたっぷりと詰まっており、トロントの魚屋式お好み焼きはやはり驚きと満足感を与えてくれた。さらに「Albacore Tuna Tataki」も、表面を炙ったビンチョウマグロをポン酢で和えた本格的な日本の"マグロのたたき"に仕上がっている。


キャベツやベーコンが入った生地に、タラをたっぷりと詰め、マヨネーズとソース、
鰹節をトッピング/Okonomiyaki($16)


ホースラディッシュと胡麻、ワケギを乗せて仕上げたシンプルながらも満足感の高いひと皿
/Albacore Tuna Tataki($17)



フランス式の鍋料理ブイヤベースをカナダ産の魚介類で楽しめる「Bouillabaisse」は見た目も華やかなひと皿。魚のだしが効いたトマトベースのスープに、ムール貝やセイボリー貝、エビやカニなどカナダの海の幸がたっぷりと入っており、心もお腹も大満足だ。


プリンスエドワードアイランド産のムール貝と、
ブリティッシュコロンビア産のセイボリー貝ほか、
カナダ産の海の幸がたっぷり/Bouillabaisse($29)


オリーブオイルに米酢やライムで酸味を足して蒸し、生姜とワケギ、
香菜を散らして仕上げた人気料理/Steamed Mussels & Clams($18)


気に入った魚は売り場で購入して、自宅で楽しめるのが何よりもの特徴だろう。気軽に魚を買える環境は近所の人々にとって喜ばしく、さらにおいしいシーフード料理を求めて多くの人が同地域に足を運ぶことによって、ジャンクションエリアはますます活気付いていく。そんな、地元に貢献するオーナーの心意気が現れたアットホームなお店で、新鮮な海の幸料理を思う存分楽しんでほしい。



〈文/佐藤 梢〉

Honest Weight

2766 Dundas St. W.

416-604-9992

Keele St.×Dundas St. W.から徒歩3分
火・水・日 11:00~21:00、木〜土 11:00~22:00
※料理は日によって異なります