モダンな雰囲気で楽しむ伝統的なフィリピンキュイジーヌ
Lamesa Filipino Kitchen
(2016年9月16日記事)

669 Queen St. W.

tel:647-346-2377

地元の旬の素材を盛り込んだ見た目も美味しい一皿

本場さながらの各国料理を堪能できるのが人種のモザイク、トロントでの食の楽しみ。今回は、ダウンタウンでは珍しいフィリピン料理のレストランを紹介しよう。東南アジアの料理というと、香辛料を多用したスパイシーな料理の印象が強いが、フィリピン料理は、辛さを強調しない料理が多いのが特徴だ。ここ「Lamesa Filipino Kitchen」は、シェフのダニエルさんがフィリピンでよく食べていた家庭料理を北米風のモダンな盛り付けで提供しているレストラン。今回はアペタイザー、メイン、デザートと、それぞれシェフのおすすめをいただいた。

まずは、アペタイザーの「Tuna Kinilaw」をダニエルさんが運んできた。「キニラウとは、フィリピンで一般的によく食べられている生魚と調味料の和え物で、ペルー料理のセビーチェみたいなものだよ」とダニエルさん。さっそく、一緒に出されるシュリンプチップにたっぷりのせていただく。身が白く、あっさりした味わいのビンナガマグロの下敷きには、アボガドにココナッツを加えたワカモレ。まったりとした舌触りの後に残るさわやかな酸味は、フィリピン料理には欠かせない柑橘類の実、カラマンシー。小さいライムのような外見のカラマンシーは、レモンより酸味が弱く、オレンジのような香りが特徴。まろやかな酸味が後味をさっぱりさせてくれる。


▲後味のピリ辛感が食欲を刺激/Octopus($16)との
おすすめペアリングは「Thomas George Estates Pinot Blanc 2011」

続く、タコのグリルに酢漬けの野菜を彩りよくのせた「Octopus Escabeche」。ハーブからとった出汁で作るソレルソースとタコの横に添えられたスイートポテトのピュレをタコにのせていただく。グリルすることにより、香ばしさが加わった弾力のあるタコに、スイートポテトのやさしい甘さがシンプルな一品にオリジナリティを加えている。タコの下敷きになっているほんのり甘いココナッツのポレンタと相まって、上品な味わいの一皿だ。


▲さくっと軽い食感の生地が特徴のピザ/Arrabbiata($21)は、
「Thomas George Estates Pinot Noir 2012」と共に

最後は、デザートのカスタードプリン「Ube Leche Flan」。紫芋(Ube)を使ったカスタードプリンは、ねっとしりした食感と素材の甘味がなんとも懐かしい気分にさせてくれる。トッピングのクリスピーワイルドライスのパリパリ感、 そこに添えられているカラマンシーのピュレの酸味、と異なる食感と味わいが一皿に盛り込まれ、最後の一口まで楽しめるデザートだ。

▲マッシュルームの濃厚な香りを堪能/Mushroom Risotto($21)には、
「Thomas George Estates Chardonnay 2010」を合わせて

地元の旬の素材を使うため、季節によりメニューを変えているという「Lamesa Filipino Kitchen」。ここではアラカルトメニューのほかに、シェフおすすめの5品また、11品の特別コース(事前予約が必要)などもあるので、少しずつモダンフィリピンキュイジーヌを楽しみたい人にぴったり。また、サマーリシャスやウィンターリシャスにも参加しているので、フィリンピン料理は未経験という人は、ぜひトライしてみてほしい。

〈文/青木 りえ・写真/安西 護〉
※メニューは取材時のもので季節により変わります

Lamesa Filipino Kitchen

669 Queen St. W.

647-346-2377

Bathurst St.×Queen St. W.から徒歩1分
Lamesa Filipino Kitchen ディナー 火〜土 17:00〜22:00、日  17:00〜21:00
                                     ブランチ 土・日 11:00〜15:00