中東はレバノンで代々伝わるヘルシーな家庭料理を楽しもう
Little Sito
(2017年4月21日記事)

840 Bloor St. W.

tel:416-516-6464

健康を考えて丁寧に調理したレバノンの"おふくろの味"

2016年11月に、ブロア通りのオジントン駅とクリスティ駅の間にオープンしたレバノン料理店Little Sito。「Sito」とはアラビア語で祖母を意味するそうで、食べる人の健康を考えて丁寧に作った家庭料理にこだわっているのが特長だ。

Little Sitoの店内に入ると、目に優しい照明と温かみが感じられるインテリアで彩られた、ホッと落ち着く空間が広がっている。メニューにはひよこ豆で作られたハムスやファラフェルなど、おなじみの中東料理の名前が見られるが、オーナーでシェフのミシェルさんにお店に込めた思いや料理へのこだわりについてを聞いてみた。

「中東料理はファーストフードとして食べる機会が多いと思いますが、私たちはデザート以外、すべてここで手作りをしています。レシピは私の曽祖母の代から伝わる、昔ながらの伝統的な料理。ですから、レバノン人が来店すると、まるで母親が作った料理みたいだと皆さん口をそろえて言いますね。また、電子レンジや缶詰などは使わずに、すべて自分たちで手を加えて料理することにこだわっています。ピクルスももちろん自家製です。そうやって、健康的な食事を提供することを心がけています」


まさに、家族の健康を考えた母の味と言える料理の数々は、優しく体に染み渡るよう丁寧に調理されている。たとえば、ひよこ豆をペースト状にしてピタブレッドと一緒にいただくハムスが乗った「Mezza Plate」は、ほのかにスパイスを効かせたコクのある味わい。また、ラムのひき肉に細かく砕いた小麦や玉ねぎとスパイスを混ぜた「Kibbeh Saneeyeh」も、肉の臭みを感じさせないライトな食感に仕上がっている。デザートには甘さ控えめのクリームをモチモチの生地で巻き、砕いたピスタチオをふりかけた絶品スイーツ「Halawet El Jibn」がおすすめ。さらに、ミシェルさんの祖母はメキシコ育ちとのことで、それにちなんでレバニーズ・タコスのメニューも始めたという。


ラム肉に玉ねぎやパインナッツ、スパイスを加えてパテにした料理にサラダを添えて/
Kibbeh Saneeyeh($16)


レバノン料理を代表するバセリサラダのタブーリと、
2種類のハムスをピタブレッドと一緒にいただこう/
Mezza Plate($12)


ハムスと揚げたカリフラワー、タヒニソース、ファラフェル、
サラダとハウスメイドピクルスが乗ったプレート/
Miriam's Plate($14)


デザートには、日本の和菓子と似たモチのような食感が特徴的なチーズロールを/
Halawet El Jibn($6)


「実は中東料理に使うタヒニソースと、メキシコ料理に使うサルサソースが本当に良く合うんですよ。ぜひ試してほしいですね」と言うように、ミシェルさんが育った家庭の味を再現したようなフュージョンメニューは、同店だけでしか味わえないオリジナルだ。具に使う素材はレンズ豆とビーフの2種類があり、ビーガンに対応しているのもうれしい。また、最近では休日にブランチメニューも開始し、こちらもレバノンでおなじみの朝食が食べられるという。ポーチドエッグをアボカドとハルーミチーズに乗せた料理や、ラム肉のソーセージとじゃがいもを添えたものなど、食欲をそそるワンプレートの食事は今後少しずつバリエーションを増やしていくとのこと。心も体も健やかになるレバノン流の伝統的な「おふくろの味」を、ぜひ一度お試しあれ。


▲オーナーでシェフのミシェルさん






〈文/佐藤 梢〉

Little Sito

840 Bloor St. W.

416-516-6464

Ossington駅から徒歩3分
Dinner 火・水・日 17:00~21:30、木~土 17:00~22:00
Brunch 土・日 10:30~15:00