製法と保存にこだわった研究を重ねた本格派うどん
MeNami
(2016年8月5日記事)

5469 Yonge St.

tel:416-229-6191

うどんと共に自慢のタパスやカクテルも堪能

韓国料理店の立ち並ぶフィンチ駅の界隈で、一際大きい木製のドアときらびやかなネオンサインが目を引くレストラン。それが今年2月にオープンしたばかりの、うどん専門店「MeNami」だ。オーナーのChae Kimさんが、本格的なうどん製法習得のためにシェフを香川県の料理学校に派遣したのはオープンの約1年前。シェフは帰国後、カナダで手に入る材料を使って日本のうどんにより近いものを作るため、さまざまなブランドの小麦粉をかけ合わせるなど試行錯誤。そして、ついに独自の麺を作り出したという。日本からうどん製造機を購入し、「常にうどん作りに最適な湿度と温度を調整できる環境が備わっている」と自負するChaeさん。このレストランでは王道のきつねうどんや天ぷらうどんと共に、「Salmon Cream Sauce Udon」や「Mentai Ankake Udon」など、変り種メニューもあり、自分好みのうどんを選ぶことができる。

オーナーはオリジナルタパスで知られる韓国料理店「Han Ba Tang」も営んでおり、MeNamiにもバラエティ溢れるタパスメニューが並んでいる。充実したうどんメニューに目移りしながらも、まずはその中から、豚バラ肉をオーブンで焼いた「Oven-Roasted Pork Belly」を注文。添えられた玉ねぎのピクルスとスプリングミックス、隠し味の柚子により、濃厚になりがちな豚バラ肉の香りと味が緩和され、すっきりとした歯ごたえだ。


▲濃厚な豚バラ肉の味が緩和され、すっきりとした歯ごたえ
/Oven-Roasted Pork Belly($11)

さらに「Beef Tataki」を頼んでみた。西京味噌に4時間漬けて味を染み込ませた牛肉は表面を火で炙っており、さっぱりとしたまろやかな舌触り。その上に細かく刻まれたネギ、ハラペーニョとバジルを混ぜたサルサ、からし酢味噌がまぶされ、程よいアクセントになっている。 まず、「日本人が絶対気に入るはずだ」と運んできてくれたのは、冷製アペタイザーの「Black Grouper」。鮮度の高い生の身のブラック・グルーパー(日本名:アズキハタ)をカボスで漬けた白身魚のマリネだ。


▲味噌の味が染み込んだ牛肉のたたきは さっぱりしていてヘルシー
/Beef Tataki($12)

週末には1日に300から400近くの注文が出るうどんメニューの中でも人気なのが、エビの天ぷらの乗った麺にシェフお手製の辛いつけ汁が付いた「Spicy Tsuke Udon With Shrimp Tempura」。乾燥昆布から出し汁がとられた汁は、スパイシーオイルと混ぜて作られ、カナダ人の口にも合うようにと工夫されている。おもむろに麺をすすると、コシのある冷たい麺とピリ辛のソースが絶妙に合いまって爽やかなのどごし。ひと口すするごとに至福の時を味わえる。また、白ごまと黒ごまをバランス良くかけ合わせ、苦味を抑えたオリジナルソースが自慢の「Black Sesame Purée Udon with Beef」など他では味わえないメニューが豊富に揃っている。またお酒やビール、オリジナルカクテルなども、うどんやタパスと合わせていだだきたい。


▲Spicy Tsuke Udon With Shrimp Tempura($12)

▲白ごまと黒ごまをかけ合わせたオリジナルソースは苦味がなく絶品
/Black Sesame Purée Udon with Beef($15)


リラックスできる場所を作りたいとの想いから、オーナーが自ら選んだアンティークの数々が飾られているMeNami。この木の香り溢れるビンテージ空間で、本格派うどんに舌鼓を打とう。 


〈文/高屋 未穂・写真/安西 護〉


MeNami

5469 Yonge St.

416-229-6191

地下鉄Finch駅から徒歩5分
MeNami   月~土 11:30〜26:30  日  11:30〜24:00