若手シェフのクリエイションが光るコンテンポラリーダイニング
Nuit Social
(2016年5月20日記事)

1168 Queen St. W.

tel:647-350-6848

▲手前左からイタリア産のBresaola、オーストリア産のTyrol Schinkenspeck、オンタリオ産のSopressata(1切れ$4.5、3切れ$12、5切れ$17。*Bresaolaは各1ドル追加)

ヒップな空間で味わうトロントキュイジーヌ

トロントを代表する料理は? と、聞かれると、返答に困る人は多いのではないだろうか。多様な人種の人々が暮らす、トロントは、食文化も多種多様。ここ「Nuit Social」は、そんな国際色豊かなトロントの食文化のエッセンスを一皿に盛り込んだレストランだ。


「来てくれた人が気取らずに楽しめるようシンプルを基調にしている」と、オーナーが語る店内の内装は、木のぬくもりが感じられるインテリアと、地元のアーティストが作ったというビビッドなステンドグラスのバーカウンターが印象的。


インテリアを眺めているうちに、有名店での経験を経た若手シェフが集まる活気溢れるキッチンから、アペタイザーが運ばれてきた。ウッドボードに彩りよく盛られたコールドミートとオリーブ。それぞれの食材は、シェフの審美眼にかなった逸品を取り寄せているといい、産地は、イタリア、スペイン、フランス、ギリシャ、オランダ、オーストリア、ペルー、そして地元トロントなどさまざま。個人の味覚や好みにより、評価が分かれるコールドミートやオリーブ。メニューを見ただけでは味の想像がつかない場合は、塩加減や食感の好みをスタッフに伝えてみるのがいいだろう。それぞれ1切れ、3切れ、5切れ(または個)と、量を選んで注文できるので、人数に合わせてオーダーが可能だ。


▲北米を代表する料理ポークリブとマカロニ&チーズのコラボはNuit Socialの人気メニュー/Pork Ribs($15)

続いて登場したのは、Nuit Social自慢のメインプレート「Pork Ribs」。メープルシロップと醤油を混ぜたマリネ液に12時間漬け混んでからグリルされたポークリブの外側はカリッとクリスピー。骨からほろりと外れる弾力のあるポークからは、ジューシーな肉汁があふれだす。ポークリブのベースには、コクのあるスモーキーなマカロニ&チーズが控え、濃厚な肉汁と一緒に食せば、その深い味わいに、店の一押しメニューだというオーナーの言葉に深く納得させられる。


▲深みのある味わいのラム肉は赤ワインとともに/Lamb Shank($16)

さらなる一品は、ラムのスネ肉を赤ワインでじっくり煮込んだ、新メニューの「Lamb Shank」。 季節の野菜とともに、柔らかいラム肉のベースになっているのは、モチモチした食感が特徴のイスラエル産のクスクス、プティティム。ラム肉ベースのだし汁をたっぷり吸ったプティティムは粘り気も加わり、まるでリゾットのような口当たり。食べ応えたっぷりの骨付きラムと相まって、ボリュームのある一皿に仕上がっているこちらも、「Pork Ribs」と並び、Nuit Socialの人気メニューになりそうな予感。


世界各地から取り寄せた食材で、コンテンポラリーなメニューを創り出すNuit Socialでは、フランスやイタリアのメジャーなブランドからオンタリオの小規模なワイナリーまでと、ワインのセレクションも幅広い。ワイングラスを片手に大人な雰囲気で食事を楽しみたい人にぴったりだ。座席に限りがあるので予約をおすすめする。

〈文/青木 りえ・写真/安西 護〉


 
 
Nuit Social

1168 Queen St. W.

647-350-6848

Dufferin St.×Queen St. W.から徒歩3分
月〜木 17:00〜24:00
金・土 17:00〜26:00