特別な日に大事な人と訪れたい
Parcae
(2016年12月2日記事)

348 Adelaide St. W.

tel:416-398-5335

季節の素材を使ったイタリアン・地中海料理

スタイリッシュなバーや話題のレストラン、ホテルや映画館などが立ち並ぶアデレード通り。今回紹介する「Parcae」は、ファッション地区と呼ばれる同エリアにあるブティックホテル「Templar Hotel」の地下に広がる、まさに“隠れ家的”なレストランだ。本格的なイタリアン・地中海料理を提供する同店は、約1年前にオープンして以来、感度の高い人々から支持を集めている。

モダンで洗練されたホテルのロビーを通り抜けると、まずはバースペースが現れる。ホテルと同様にシックな空間の脇にある階段から、さらに地下へと降りると、コンクリートの壁とウッド調のフロア、鉄のテーブルでコーディネートされた、華やかなデザインの内観が目に飛び込んできた。

店内を案内してくれたシェフのダニー・ハッセルさんは、トロントに3店舗ある人気イタリアンレストラン・バー「Buca」の、うち2店舗で務めた後、およそ1年前に同店をオープンさせたという。同じくシェフである母親ゆずりの才能を持つダニーさんの、創作イタリアン・地中海料理は非常に美しく、1つ1つが芸術品のよう。まずは、柿とからし菜のピュレを添えた、新鮮なウニ料理「Sea Urchin」が運ばれてきた。ニューファウンドランド島で採れた、舌の上でとろける海の幸は、スパークリングワインと一緒に味わうのが正解だろう。メインディッシュとしていただいたのは、イタリアンサンドイッチの素材としても馴染みがあるヴィール(子牛)のステーキ「Veal Tenderloin」。生後3か月以下の子牛の肉を、低温でじっくり長時間加熱する真空調理法で仕上げているので、柔らかい肉がより上質な食感に。ふわふわとした食感が特徴的なスウィートブレッド(子牛のシビレ)のフライと、季節のマッシュルームを添えた1皿は、赤ワインと一緒にゆっくりと堪能したい。


▲ニューファウンドランド産の新鮮なウニ/Sea Urchin(時価)

▲子牛の肉と滑らかな食感のシビレが絶妙/Veal Tenderloin($36)

ほかにも、タコのグリルに豆苗やそら豆、イタリア特有の野菜であるパースレーンなどをたっぷりと盛った「Octopus Salad」($24)や、馬肉のヒレを使ったカルパッチョ「Horce Carpaccio」($18)、ラムの脳みそをさっくりと揚げた珍味「Cervelo」($12)なども食べる価値あり。デザートには、旬のフルーツの上に水牛のチーズをふんだんに乗せたパンナコッタがおすすめ。今回は甘く煮詰めたクインス(西洋カリン)が使われていた。みずみずしいフルーツのシンプルで自然な甘味が爽やかだ。濃厚なエスプレッソがその味を一層引き立ててくれるだろう。


▲フルーツの自然な甘さとチーズのコクが相性ぴったり/Panacotta($10)

最先端な調理法を取り入れた、見た目も味も華やかなイタリアン・地中海料理を提供するParcaeでは、季節に応じたシーズナブルメニューも用意している。年に一度のクリスマスシーズンや、誕生日や記念日など、特別な日にぜひ訪れてみては。
〈文/佐藤 梢・写真/安西 護〉

Parcae

348 Adelaide St. W.

416-398-5335

Spadina Ave.×Adelaide St. W.から徒歩2分
Parcae 毎日 17:00~23:00