雪舞う季節を温める懐かしく新しい北米料理
Smith
(2016年1月22日記事)

553 Church St.

tel:416-926-2501

シンプルで上質な食材でつくる新しい伝統

トロントの冬もいよいよ本番を迎え、寒さが厳しくなってきた。そこで恋しくなるのはやはり、心も体も温まる食べ物。今回紹介するのは、LGBTの人々が多く集うチャーチ&ウェルズリービレッジに建つ、クラシックなレンガ造りの建物が印象的な「Smith」。カナダで多くの内装を手がける人気デザイナーがトータルコーディネートした店内は、汽車の車輪部分を模したアートを壁に配置し、洗練されたムードが漂う。オーナーのレンダ・アブドさんは、Smith以外にヤング・ブロア駅周辺にある2店舗「7 West Cafe」と「Wish Restaurant」を運営している。同店はその中で1番新しく、4年前にオープンした。パンからアイスクリームまで全てが自家製で、シンプルな食材で新しい料理を創造することをテーマにしている。メニューは季節などに合わせて頻繁に変更されるので、何度行っても飽きずにさまざまなメニューを楽しめそうだ。

最初に食欲をそそる香りと共に登場したのは、熱々の「French Onion Soup」。溶ろけたエメンタールチーズの下には、濃厚な旨みと甘みがあるオニオンスープ。一口食べれば冷えた体にじんわりとしみわたり、思わずホッとため息が。コクがあるスープは、気がつくとあっという間に飲み終わっていた。次にすぐに運ばれてきたのは、サラダ「Green Goddess」。野菜はすべて新鮮さにこだわっているだけあって、瑞々しくハリがある。キュウリにレタス、チェリートマト、アボカドに、パセリなどのハーブを合わせた、さっぱりしたサラダだ。

▲タマネギの旨みが凝縮したスープは熱々を楽しんで/French Onion Soup($9)


▲ドレッシングはフレッシュオイルをメインにしたさっぱり味/Green Goddess($10)

そして、Smithのディナーの代表作「Steak & Fries」は、肉好きの人は必見のボリューミィなステーキ。良質のビーフを使用しているので、牛独特の臭みがない。赤身特有の程よい噛み応えと弾力があるが、日本人の口にも合う柔らかさ。塩加減と黒胡椒が味を引き締め、素材の良さを最大限に引き出している。トッピングの揚げたてサクサクの玉ねぎは、オンタリオ産の珍しい品種スモールオニオンを使用している。Smithではアルコールの種類も豊富で、特に珍しい種類のワインもあるので、お気に入りの一本とあわせて楽しんで。

▲8oz(約230g)のボリューミィなステーキ/Steak & Fries($25)

さらに、同店ではデザートも人気で、それ目当てのお客さんがいるほど。「Hot Fudge」は、ブランデー漬けのチェリーをトッピングした生クリームとホームメイドのバニラ・アイスクリームに、添えてある濃厚なホットチョコレートソースをかけて食べよう。一緒についてくるチョコレートチップクッキーをそのままかじったり、アイスに付けて食べたり。至福の一時だ。

▲ホイップとアイスを半分ずつくらいで食べるのがオススメ/Hot Fudge($7)

また、Smithはブランチでも有名で、ピーミールベーコンかサーモン、ほうれん草の3種類から選べるエッグベネディクトが特に人気だとか。カジュアルにも、ちょっとシックにも楽しめる、トロントらしいレストランだ。




〈文・写真/大塚 まり〉


 
 
Smith

553 Church St.

416-926-2501

地下鉄Wellesley駅より徒歩3分
火・水 11:00~23:00
木・金 11:00~24:00 L.O.
 土    9:00~24:00 L.O.
 日   9:00~16:00
※木~土 バーは24時以降も営業