インド本場の味を、モダンかつスタイリッシュに
TICH
(2016年4月1日記事)

2314 Lakeshore Blvd. W.

tel:647-349-8424

▲スパイスがほんのり効いた、豪快な鯛の丸焼き/Tich-Vich Sea Bream($24.95)

オンタリオ湖のすぐそばにある注目の新レストラン

昨年3月にオープンしたインドレストランの「TICH」は、The Globe & Mailの「Best New Restaurants Toronto 2015」にランクインしたほか、Toronto Lifeのおすすめレストランに選ばれるなど、注目のレストラン。TICHとは、北インドの言葉で「スタイリッシュ」の意味。従来のインド料理のイメージを打破するごとく、インテリアは現代的かつ、親しみ易いカジュアルなものになっている。


シェフのスジョイさんは、定番のインドカレーを主に担当。インドやイギリス、カナダで修行を積み、キャリアは12年になる。もう一人のシェフ、マンディさんは、インド料理をアレンジしたカレー以外の料理を担当しているボンベイ出身のシェフ。イギリスやアメリカ、カナダで15年のキャリアがある。


ここのシェフのイチオシで、一番人気のメニューは鯛の姿焼き「Tich-Vich Sea Bream」。生姜やターメリックなどのスパイスに6時間漬けた後、低温でじっくり時間をかけて焼いた魚は、しっかりと味がつき、表面が香ばしく、白身部分がふわふわ。海がないトロントでこれだけ新鮮な鯛が食べれられるのは珍しく、それも人気の一因だ。


そして、インド料理といえば、やはりカレー。今回は、新鮮なロブスターと大ぶりのエビを豪華に使用した「Malabar Lobster & Prawn Curry」。インドのケーララ州のスタイルのカレーで、トマトやココナッツ、ターメリック、玉ねぎなどを煮込んでいる。最初は口辺りがなめらかで甘めに感じられるのだが、青唐辛子が後からピリッとくるので油断できない。マイルドさに潜む意外と強いスパイシーさのバランスがユニークで、病みつきになりそう。


▲手前からMalabar Lobster & Prawn Curry($24.95)、Hyderabad Lamb Shank($19.95)

一方、「Hyderabad Lamb Shank」は、ラムのスネを3時間煮込んであり、骨から肉がほろりと崩れるほど柔らかい。骨から出るエキスとトマト、玉ねぎといった野菜の甘みに、カレーリーフやアニスなどのスパイスが絡み、複雑かつ濃厚な味わいとなっている。ナンは、プレーンとバター、ニンニクの3種類があるほか、サフランライスでは「バスコッティ」というタイ米より大きくふっくらとしたお米を使用してパサパサせず、少し日本米に近い印象だ。


メインは、今回ラムチョップ「Broiled Rack of Lamb with a herb balsamic reduction sauce」をいただいた。ここは大胆に手でつかんで食べるのがおすすめ。バルサミコ酢とハーブ、ハチミツを使ったソースがかかったラムは、柔らかくジューシーだ。


デザートには、この店で人気ナンバー1の「Rasmalai」を注文。カッテージチーズと甘いミルククリームでできており、弾力があってモチモチしている。チーズっぽさはあまり感じず、甘さが控えめで優しい味だ。


今回は単品をご紹介したが、コースメニューもあり。また、水曜の夜限定で「Wednesday Date Night」という、2人で50ドルのコースもある。このコースはカップルでなくても注文できるとのこと。毎回ほぼ満席になるので、興味がある方は予約を早めにすることをおすすめする。



〈文・写真/大塚 まり〉


 
 
TICH

2314 Lakeshore Blvd. W.

647-349-8424

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