肉食系の食卓、セルビア料理の世界へようこそ
ZAM Sword
肉料理の盛り合わせ(2011年08月19日記事)

1340 The Queensway

416-252-0170

ボスニアに住んでいた友人を初めて訪ねたのは10年前。以来3度の旅でクロアチア、スロヴェニア、モンテネグロに足を伸ばしたけれど、セルビアには行きそびれたまま。それなら人種のモザイク、トロントでセルビア体験をしてみようと思いつき、トロント在住セルビア系ボスニア人に「ZAM」を紹介してもらった。旧ユーゴ諸国から来た人たちが多く住むというエトビコエリアにあるセルビア料理の店だ。

セルビア料理入門に、この一皿

「セルビア料理は肉、肉、肉よ!」と、この店で働くミリヤナに勧められた料理はZAM Sword だ。長さ60センチはありそうな楕円形の皿に、串に刺された肉料理3種、串刺しになっていない肉料理と豆料理、そして付け合せにたっぷりのベークドポテトとレタス。豪快な盛り付けに驚いていると、小皿に入れて火をつけたアルコールを肉に素早くかけ、青白い炎を燃え立たせる演出にまた驚く。炎が消えると串から肉をはずしながら料理を説明してくれた。串の先端に刺してある筒型のフライはKaradjordjeva Snicla(カラジョルジェヴァ・シュニッツラ)。見た目も味もサワークリームに似た乳製品Kajmak(カイマック)を薄切り豚肉で巻いて小麦粉・卵・パン粉の衣をつけて揚げた、クリームチーズ巻きカツのようなもの。そして次は鶏胸肉と豚腿肉のシンプルなロースト。そのまま食べて良し、串の脇に添えられたオイスターソースとカクテルソースを付けて良しのローストだ。串の根元には荒挽き牛肉のハンバーグ。パプリカでちょっぴりスパイシーに味付けしてあり、フライやロースト肉とは違った味わいだ。串に刺さっていないのは、牛とラムの挽き肉を人差し指大にまとめて焼いたもの。そしてたっぷりの玉ねぎとニンニクを炒めたところに茹でたライマメ(空豆大の白い豆)を加えて調理したベークド・ビーンズは、玉ねぎの甘みが良く出て肉料理に合う。この料理をLepinja(レピンジャ)というナンに似た、カリッと香ばしい丸い薄焼きパンと一緒にたっぷり食べる。

料理から文化に近づこう

基本は塩味で、シンプルな味付けのセルビア肉料理。ほどよい火加減で焼き上げられた肉そのものの味が楽しめるのが特長だ。チェダー&モッツアレラ、セルビア産のプロシュート&サラミなどが盛り付けられたオードブルの盛り合わせも出てきて、テーブルの上はまるで宴会のよう。店内に流れるセルビアの音楽を聴きながらその雰囲気に溶け込めば、いつの間にか陽気なセルビア人の輪の中に加わったような気分になるだろう。

 
 
ZAM Restaurant & Bar

1340 The Queensway

416-252-0170

アクセス:Kipling 駅からバスでThe Queensway下車、徒歩1 分
営業時間:火~木 12:00 ~ 22:00
                  金 12:00 ~ 27:00
                  土 14:00 ~ 27:00
                  日 14:00 ~ 22:00