(2009年08月07日記事)
Che Ba Mau ($2.50)
トロントの夏も終盤にさしかかってきた。限られた夏を満喫して、思い出作りをしたいと意気込んでいる人も少なくないだろう。そんな折、カラフルでヘルシーなベトナムのデザートがあるという情報を得た。
ベトナム料理といえば「フォー」や「ベトナムコーヒー」が有名だが、噂のデザートは果たしてどんなメニューなのか、さっそく出かけてみることにした。
チャイナタウンに昨年オープン!オシャレなベトナム・レストラン
やって来たのは人々の活気で溢れているチャイナタウン・エリア。様々なアジア食材や新鮮なフルーツを手頃な価格で売るスーパーを通り抜け、少し落ち着いた場所にその店はあった。去年9月にオープンしたばかりだという「Pho Aimy Restaurant」。店内を見渡すことができる薄碧色のウィンドウ、そして白地の背景にシルバー色の文字で書かれた看板など、そのモダンな外観は、レンガ造りの建物が多いチャイナタウン・エリアで独特の存在感を醸し出している。店内に入ると、女性オーナーのリラさんが笑顔で迎えてくれた。
▲Pho Dac Biet ($5.00〜8.00)
牛肉がたっぷり入ったフォー。体が温まるので、冷え性の方にお勧め
ベトナムの定番デザート「チェー」
今回、噂のデザート「チェー・バー・マウ」をいただいた。「チェー」とは豆、イモ、穀類、果実などの食材を砂糖と一緒に煮たベトナムの伝統的なデザート。日本の「あんみつ」や「ぜんざい」に似ている。本来は温かいデザートだが、暑い時期には冷やしたものや、カチ割り氷を入れて食べたりするらしい。冷たいチェーは専門店や市場で、そして温かいチェーは屋台などで食べられるそうだ。また、ひと口にチェーといっても、食材や味付けの仕方によってバリエーションは無限にあるという。
▲Bun Ga Nuong, Tom Nuong ($7.50)
グリルした鶏肉と海老が乗ったビーフン。ナンプラーをかけて食べると味が引き締まる
チェー・バー・マウは直訳すると「3色のチェー」ということで、3つの食材を使ったデザートを想像をしていたが、このレストランのチェー・バー・マウはその想像をはるかに超えていた。あずき、白豆、ココナッツミルクを使う通常のチェーのほかに、緑豆ペースト、赤色のタピオカ、ヒシ(の実)、緑色の寒天が加えられており、それら全てがパフェグラスに入っている。オシャレな店の雰囲気にピッタリの、何ともモダンでデザイン性のあるチェー。混ぜてしまうのは勿体ないが、食べて納得。ほどよく冷えたチェー・バー・マウは、煮豆の自然な甘さとタピオカの食感、ココナッツミルクのまろやかさ、そしてシャキシャキという食感のある寒天、全ての食材が絶妙なバランスで融合し、一つの味を創り上げている。甘い煮豆のおかげで、どこか懐かしさと親しみを感じるデザートだ。豆類の中でも特に、緑豆はむくみに効果的ということで、ヘルシー志向の方にもオススメ!
味だけでなく、目でも楽しむことができるこの健康デザートは夏期だけでなく1年を通じてサーブされている。他にも、ミルクシェイクやベトナムコーヒー、ビーフンを使った料理や(店の名前にも付いている)フォーなどのメニューも種類が豊富。これからの時期、友人や家族との食事の際に、重宝するスポットに違いない。
▲リラは接客から店舗デザインまでをこなすビジネスウーマン
〈文・写真/金内 友香〉