(2011年06月03日記事)
Beignet Mini w/filling(各$1)、Regular Plain(各$3)
10時のお茶や3時のおやつ。ちょっとひと口欲しいときにぴったりなお菓子を見つけた。その名はBeignet(ベニエ)。フランス語のBeignetという言葉には衣をつけた揚げ料理と揚げ菓子の2つの意味があるそうだが、ご紹介するのはもちろん揚げ菓子のほうだ。
日本人には馴染みが薄いベニエだが、フランスでは家庭で作るおやつの代表格。北米ではベニエ=ドーナッツということになっている。ここ「Thobors」では、日本によくある菓子パン程の大きさのレギュラーとふた口くらいで食べられそうなミニの2つのサイズから選べる。揚げ油の甘い香りに誘われて、まずは何も入っていないプレーンのレギュラーサイズをチョイス。意外にしっかりした重みを手に感じながらかじると、しゃりしゃりした食感の砂糖としっとり&ふっくらとした生地が口の中で甘く溶け合う。揚げてあるのにしつこさがなく、ぱくぱくと食べ進んでしまう。フィリング入りもぜひ試して、と勧めてくれたのはオーナー夫人でパティシエ兼ショコラティエのシルヴィ。チョコレート、苺ジャム、林檎(Apple Preserve)、クリームの4種類から好きなフィリングを、横半分に切ったベニエに挟んでくれる。チョコレート以外はすべて店で手作りしたものばかり。爽やかな酸味が上品な苺ジャム、店の定番ペストリーの一つ、アップルターンオーバー(Chaussons aux Pommes)にも使われる林檎のプリザーブ、軽い口当たりのクリーム、いずれも甘さ控えめながらベニエの中で程よく主張し、バランスの取れた味わいだ。
▲ 美しいマカロンはこれからも続々新フレーバーが登場するとのこと/Macaron (各$2.50)
▲ 4種類あるサンドイッチから今回は2種類をチョイス。手前はVeggie、奥はターキーの入ったCrudite/Sandwich(各$6.50)
ベニエと林檎のプリザーブを作るのはオーナーでパン職人のマーク。苺ジャムとクリームを作るのは日本人パティシエの喜多竜介さんだ。フランスの味を伝えるパンやお菓子を作り出す「Thobors」の誇り高き職人たち。ベニエ以外の品からもその職人技を体験してみて欲しい。マークが焼く香ばしいパンを試すなら4種類のバゲットからサンドイッチを作ってもらおう。また、喜多さんが生み出す風味豊かな焼き菓子や美しく繊細なマカロン、シルヴィの作る優雅なアントルメとショコラを店内で楽しむこともできる。
▲ 向かって左から喜多さん、シルヴィ、マーク
時折フランス語が聞こえてくるカフェスペースで極上のパンやお菓子を味わったら、おやつ用にベニエをお持ち帰り。ただし、翌日まで置くと油が回って風味が落ちるので、当日中においしく召し上がりあれ。
〈文/弓削田 美香〉
Thobors Boulangerie Patisserie Cafe´
627 Mount Pleasant Rd.
tel:416-544-1733
www.thobors.ca
営業日
水〜土 7:30 〜18:30
日 7:30 〜17:30
▲ 地下鉄Eglinton駅から徒歩12分
▲ 小粋なカフェスペースで気分はパリジャン?